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地産地消にこだわる総菜店「外浦デリカアン」 カフェスペースでスイーツも

「外浦デリカアン」を切り盛りする武田歩さん(中央)、田中純美さん(左)、田中風也さん(右)

「外浦デリカアン」を切り盛りする武田歩さん(中央)、田中純美さん(左)、田中風也さん(右)

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 地産地消にこだわり総菜や弁当を販売する「外浦デリカアン」(下田市柿崎)が11月30日、グランドオープンした。半年ほど前からテストマーケティングも兼ねた月2回の弁当販売を重ね、満を持してカフェスペースを備えた店を開く。

和洋さまざまな料理が並ぶショーケース(関連画像8枚)

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 店主の武田歩さんは下田市出身。実家の理美容室を継いで美容師となり、完全予約制の美容室「Hair&Facial Care TAKEDA」(東本郷)を営んでいる。

 美容師としてアンチエイジングやフェムテックを学んでいくうちに「きれいになるには化粧水など外からのものだけでなく、食事を通じて体内環境を整えることが必要不可欠」と考えるようになったという。

 そうした中、子どもの頃から付き合いのある近所のお年寄りたちから「火事が怖いから自宅では料理をせず、主にお菓子や果物を食べている」という話を聞いたことに加え、自宅で倒れた際に一人暮らしと年末年始が重なって発見が遅れたおばあさんに直面したことが重なり、地域の人たちの食生活の改善と見守り役を兼ねた店を開くことを決めた。

 武田さんは「いつも買いに来てくれる人が来なかったらすぐ様子を見に行けるし、お裾分けの機会を作れば直接家を訪ねることもできる」と話す。

 料理人だった父親の影響から玄人はだしの調理技術を持つ武田さんと、武田さんの古くからの隣人で給食事業に携わっていた田中純美さん、純美さんの長男で「スイーツ男子」の風也さんが切り盛りする。

 ショーケースには「下田産一口鯵(あじ)と根菜の甘酢餡(あん)かけ」「大豆ミートのラザニア」「サーモンとカブのクリーミーキッシュ」など常時10種前後の総菜が並べる。主菜は100グラム450円~、副菜は100グラム320円~。メニューは仕入れ状況や季節に合わせて入れ替えていくという。材料は地元のものを積極的に使い、添加物なども極力使わないようにしている。

 店舗正面のコンテナハウスには9席のカフェスペースを備え、好きなデリカから主菜1品と副菜3品にご飯とスープが付いたランチプレート(1,500円)やスイーツも楽しめるようにする。朝には下田産のブランド卵「下田ブルー」などを使った卵かけご飯の朝食を提供する。

 「食べたくても家ではなかなか作らない料理を出していきたい」と話す武田さん。「和洋さまざまなメニューを用意しているので、世代問わずきっと好みの一品が見つかるはず」とも。

 営業時間は7時30分~15時。水曜・木曜定休。

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