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SPACの観光演劇「伊豆の踊子」、主演俳優らが下田市長を表敬訪問

松木正一郎下田市長(左)と主演俳優の河村若菜さん(右)

松木正一郎下田市長(左)と主演俳優の河村若菜さん(右)

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 「静岡県舞台芸術センター(SPAC)」(静岡市駿河区)が下田市民文化会館(下田市四丁目)で「伊豆の踊子」を上演するのに先立ち、12月4日、主役の薫を演じる河村若菜さんと制作スタッフが松木正一郎下田市長を表敬訪問した。

舞台「伊豆の踊子」で踊子(薫)を演じる河村若菜さん

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 今回上演する「伊豆の踊子」は、演劇を通じ地域全体や人々に光を当て観光客の誘致につなげる「観光演劇」とすることを目指している。原作者・川端康成の「伊豆序説」など伊豆を題材にした他の小説の要素も織り交ぜて立体的な造形に仕上げ、さらに原作の舞台となった風光明媚(めいび)な伊豆の情景をパノラマスクリーンに映し出し、修善寺から天城峠を越えて下田まで「一座と一緒に旅をしているかのような感覚を観客に届ける」という。

 河村さんを含む俳優陣は事前に下田を訪れ、フィールドワークをした上で作品作りに取り組んでいる。下田の印象について、河村さんは「多様な人々が暮らし、どんな人が訪れても笑顔で対応してくれる町」と話した。

 松木市長は「文学を通じたまちおこしのいいきっかけになる」と期待を伝えると、河村さんは「先の静岡公演で『伊豆の踊子』を鑑賞したお客さまが、小説に出てきたゆかりの地を巡る旅をした」と上演を通じた手応えを話した。

 10月に始まった同公演は来年2月まで、県内5会場で上演する。

 下田公演は12月15日18時30分~。チケットは、一般=4,200円、25歳以下と大学生・専門学生=2,000円。

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