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下田の児童が自分たちの小学校の壁をペンキ塗装 地元企業の仕事体験で

ペンキ塗りに参加した児童たちと下田商工会議所青年部メンバーたち

ペンキ塗りに参加した児童たちと下田商工会議所青年部メンバーたち

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 子どもたちに地元企業の仕事を体験してもらおうと下田商工会議所青年部が11月26日、下田市立稲生沢小学校(下田市立野)で校舎の壁のペンキ塗り体験会を行い、同校児童9人が参加した。

ペンキを塗ってきれいになっていく壁(関連画像6枚)

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 体験会は同会議所青年部と静岡県塗装看板業協同組合下田・賀茂支部が共催で行ったもので、今回で2回目。2019年に行った第1回の体験会では、運動場にある古くなった体育倉庫を児童たちがペンキできれいに塗り上げた。翌年にも行う予定だったがコロナ禍で中止を余儀なくされ、今年ようやく第2回が開催された。

 今回は校舎の1階部分、玄関に続く通路と階段横の壁をペンキで塗った。青年部会長である向田典義さんのあいさつの後、児童たちは塗装・リフォーム会社「林商事」取締役の林雄大さんからペンキの塗り方や注意点を教わった。「ペンキをきれいに塗るために、ペンキを塗る前に接着剤を塗る」「ペンキを塗るときは必ず下から上に」などの説明を、児童たちは真剣な表情で聞いていた。

 児童たちはそれぞれ持ち場の壁に向かい、青年部のメンバーから時折指導を受けながら、初めてのペンキ塗りを楽しんだ。初めはおぼつかない手つきだった児童たちも徐々に慣れていき、「少しムラになったかな」「たれないようにもっとペンキを落としてから塗った方がいいな」など、各自工夫しながら3時間ほどで塗り上げた。

 休憩時間には高所作業車の乗車体験も行った。児童たちは墜落制止用器具を着け、数人ずつに分かれて乗車。地上20メートルからの眺めを楽しんだ。

 体験会に参加した児童たちは「ペンキを塗るのは大変だったけど楽しかった」「明日、みんなが学校に来てびっくりするのを見るのが楽しみ」とうれしそうに話していた。

 向田さんは「自分たちの学校を自分たちの力できれいにするという奉仕の心も学んでほしい」と児童たちに語りかけた。

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