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松崎町長が生成AIでデザインした地域資源NFT デジタル村民証の特典として

松崎町から見える富士山(写真提供=松崎町)

松崎町から見える富士山(写真提供=松崎町)

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 オンラインで思い入れのある自治体に関わることができる「美しい村DAO」で12月1日、静岡県松崎町の深澤準弥町長が生成AIを使ってデザインしたNFTアートを特典の一つとするデジタル村民証の提供が始まった。

松崎町長が生成AIでデザインした地域資源NFTアート(サンプル画像)

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 DAO(Decentralized Autonomous Organization=分散型自立組織)は、ブロックチェーン技術を使った参加権や投票権を持つ人たちによるコミュニティーを指す。同町と鳥取県智頭町が参加する「美しい村DAO」は、複数の自治体が連携して組成された日本初のDAOとして2022年11月に発足。デジタル村民証を持つ人たちは、実際に住んでいる自治体に関係なく、松崎町や智頭町における各種サービスの割引に加え、町の新たな取り組みに対する発案や投票に能動的に関わることができる。

 美しい村DAOを推進するガイアックス(東京都千代田区)の高野比呂史さんは「複数自治体横断DAOは自治体単独DAOよりもずっとハードルが低く、相乗効果に期待できる。引き続き、取り組み自治体を増やしていく」と話す。

 今回販売したNFTアートは、画像生成AI「DALL・E3(ダリスリー )」を用いて作った。深澤町長とデジタル村民が生成AIに入力するプロンプト(命令文)を一緒に考え、出力された画像を見ながらプロンプトの微調整を繰り返した。著作権などを侵害することがないようにさまざまなチェックをしたうえで画像を生成し、最後に深澤町長直筆サインを重ねた。

 画像のデザインについて、深澤町長は「松崎町のイメージを今回は、富士山・海・ポンカンに注力し、デジタル村民と共に作った」とコメントしている。

 同NFTアート付きデジタル村民証の販売についてはDAO内でその是非を問う投票が行われ、承認を経て販売開始となった。価格は1万円。最大発行可能数は15個。村民証の有効期限は2024年11月30日。

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