国道135号線「一色口」バス停から徒歩10分ほどの「伊豆白浜アロエの里」(下田市白浜)で現在、「アロエの花まつり」が開催されており、路地アロエの花々が観光客の目を楽しませている。
この地域にアロエがもたらされたのは明治時代後半。地元の漁師が南の島から持ち帰ったのが始まりとされており、周辺の宿泊施設や民家にもアロエが生えている場所が多く見られる。
伊豆白浜観光協会会長の鈴木和明さんは「アロエの花まつりは20年以上前に始まった。群生するアロエは温暖な地域ならではの景色」と話す。「3年ほど前に台風で一部のアロエが流されてしまったが、その後に植栽したものも良く育ってきている」とも。
伊豆白浜アロエの里の約500メートルの海沿いの遊歩道では、毎年11月後半から1月初旬にかけてキダチアロエの花が咲き誇り、赤い花と青い海のコントラストがビュースポットとして人気を集めている。
遊歩道の入り口ほど近くには「Shirahamaドア」と名付けられたピンク色のドアを置く。「職員の提案で、撮影スポットになればと設置した。インスタグラムに投稿している若い人もいるようだ」と鈴木さん。
期間中、遊歩道入り口に「アロエ売店」も特設。アロエ茶を無料でサービスするほか、地元郷土料理「さんまずし」をはじめとする特産品を販売する。
12月18日は、アロエの刺し身やかき揚げなどのサービス、白浜太鼓の演奏などを予定している。「アロエは薬効成分でも知られる。白浜の宿泊施設では事前に希望を伝えればアロエ料理も出している」と鈴木さん。
散策と駐車場は無料。1月9日まで。