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下田開国博物館がスマホアプリをリリース ARで町全体がミュージアムに

左の展示をARカメラでのぞくと右のように太鼓橋が持ち上がる=下田開国博物館のスマホアプリ

左の展示をARカメラでのぞくと右のように太鼓橋が持ち上がる=下田開国博物館のスマホアプリ

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 伊豆急下田駅から徒歩10分の場所にある「下田開国博物館」(下田市四丁目)が11月29日、AR(拡張現実)技術を用いたまち歩きアプリと市内観光スポットや館内展示を組み合わせた「まちまるごと博物館」を始めた。

下田開国博物館の山梨ゆかりさん

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 参加者は最初に「下田ストリートミュージアム」のアプリをスマホにダウンロードする。アプリはそのままでも市内観光マップとして使うことができるが、館内に新規開設された総合窓口「まち博コンベンションみちしるべ下田」にあるマーカーをアプリで読み取ると、ARカメラや音声案内など全ての機能が利用可能となる。アプリのダウンロードや利用は無料(通信費除く)。

 機能の一番の目玉はARカメラ。ARカメラを通して市内の観光スポットや館内展示をのぞくと、下田湾に浮かぶ黒船や、夏祭りのメインイベントである太鼓橋が持ち上がる様子などが音とともに表示される。

 同館の山梨ゆかりさんは「誰もがスマホを持つ時代の博物館の形として、新たな旅のスタイルを提案したいと考えた。博物館の中だけでなく、町のさまざまな場所で下田に興味を持つきっかけを作れたら」と話す。「ARを使って町全体をミュージアムとする取り組みは日本初」とも。

 さらに今回のアプリのリリースと同時に、同館隣接地に「黒船トロンプ・ルイユ美術館」も新たにオープンした。上海やシンガポールなど「ペリー日本遠征記」になぞった場所のトリックアートが、アプリのARカメラを利用すると動き出す仕組み。「お子さんたちに楽しんでもらいながら下田の歴史に興味を持ってもらえるよう工夫した」と山梨さん。

 今後の展開について、山梨さんは「アプリ内のコンテンツは更新することができるので、今後のアップデートやコラボ企画も楽しみにしていてほしい」とほほ笑む。

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