下田市が1月18日~20日の3日間、県外在住者を対象に下田市内でワーケーションツアーを行う。伊豆での交通や観光を便利にするデジタルサービス「伊豆navi」、下田市にワーケーション施設を運営する三菱地所と共同で開催する。
事前イベントで話をするランサーズCEvOの根岸やすあきさん(関連写真4枚)
期間中、農作物の収穫体験や地元の人を交えての懇親会など、いくつかのコンテンツは用意するもののいずれも任意参加制とし、基本は自由行動とする。仕事場や宿泊施設は「伊豆navi」のLINE公式アカウントを通じて参加者自らが探す。三菱地所が運営する「WORK×ation Site 伊豆下田」(下田市三丁目)を自由に利用することもできる。
往復交通費を上限1万円まで補助するほか、現地で使えるバスのフリーパスとレンタル自転車も無料で提供。仕事の合間に、ちょうど見頃を迎える「水仙まつり」などで息抜きをすることもできる。その他の宿泊等にかかる費用は自己負担。
企画運営するのは、東伊豆と渋谷を拠点に地方創生に取り組む「micro development」(東伊豆町稲取)。同社は首都圏のオフィスワーカーと伊豆をつなげる事業にも取り組んでおり、今年6月には東伊豆町で「伊豆navi」を活用したワーケーションモニターツアーを開いた。
同社の守屋真一社長は「東伊豆での企画が盛況だったことを受けて、第2弾としての開催となった。バスのフリーパスやレンタル自転車の用意など、交通の利便性は東伊豆のツアーよりも手厚くしている」と話す。
11月15日には、モニターツアーの事前イベントとして「3×3 Lab Future」(東京都千代田区)で「『開けた』まちだからできるこれからのまちとの付き合い方」と題したイベントを開催。自らも下田に拠点を持つランサーズCEvOの根岸やすあきさんのキートークや、下田市・伊豆navi・三菱地所の担当者らも加わってのクロストークを行った。
守屋さんは「東伊豆のツアーで好評だった、参加者同士が交流する仕組みも引き続き取り入れていく。夏のイメージが強い伊豆だが、冬だからこそ楽しめるディープな魅力を感じてほしい」と呼びかける。
下田市は現在、モニターツアーの参加者を募集している。募集締め切りは12月10日。20人程度の参加を見込んでおり、応募者多数の場合は選考のうえ参加者を決める。