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下田にシェアキッチン併設コワーキング「あたらよ」 春から宿泊も可能に

「あたらよ」外観

「あたらよ」外観

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 伊豆急下田駅から徒歩8分の場所にある和菓子店「ロロ黒船」のすぐ近くに2月1日、シェアオフィスやシェアキッチンを併設するコワーキングスペース「あたらよ」(下田市二丁目)がオープンした。

金庫を利用した会議室の前で笑顔を見せるオーナーの木村社長

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 オーナーは静岡県東部を中心に多数の新築住宅やリノベーション工事の実績を持つ「ネクストスタイル」(伊豆市)。「Beachside Base Sotoura」(柿崎)など、下田市内で多数の空き家再生を手がける「コアキナイラボ」(柿崎)が運営協力を行う。

 ネクストスタイル社長の木村正軌さんは「これからの地方創生の鍵となる関係人口を創出する場所を作りたい。下田の街なかには廉価で泊まれる場所も少ないので、職住近接で滞在しながら商売を試すことができる場所にしたいと考えた」と話す。

 同施設は以前、農協の支店があった建物をリノベーションしたもので、1階にはコワーキングスペース利用者が使える約20席のフリースペースと会議室を用意する。もともと金庫だった場所も機密性の高い話ができる会議室として活用する。

 1階奥には時間貸しのシェアキッチンを構えるほか、中2階には2人定員のシェアオフィス3室、2階には4人定員のシェアオフィススペース2区画を用意する。シェアオフィスは会員のみ利用可。2階にはドミトリーも準備中で「4月ごろから宿泊もできるようにする予定」だという。

 「あたらよ」には「可惜世」の文字を当てる。木村さんは「古い言葉に『明けてしまうのが惜しいくらい素晴らしい夜』を指す『可惜夜(あたらよ)』というものがある。時が過ぎるのが惜しいと思える世の中をこの場所から作っていきたい」と施設名に込めた願いを明かす。

 コワーキングスペース利用料は、ドロップイン一般=500円、学生=200円(いずれも3時間)。シェアキッチン利用料はスポット6,000円~。会員制での定期利用プランも用意する。

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