伊豆南エリア(賀茂地域)の若手議員たちがパネルディスカッションなどを通じて地域住民たちと対話する「みんなで考えよう賀茂の未来」が10月20日、下田市中央公民館(下田市四丁目)で開かれた。主催は下田青年会議所。
登壇したのは、2011(平成23)年から3期にわたり南伊豆町議会議員を務め今年4月に静岡県議会議員に初当選した加畑毅さんと、2021年から西伊豆町議会議員として活動している松田貴宏さん。「来場者との心の距離を縮めたい」という主催者の意向から、2人ともカジュアルな服装で壇上に登場した。
同会議所の渡邉祐介理事長がファシリテーターを務め、「なぜ議員を目指したのか」「議員活動のモチベーションは何か」「今後の展望は」などのテーマに沿ったパネルディスカッションを進行。加畑さんと松田さんはこれまでの議員活動を振り返るとともに、「進学や就職で外に出た子どもたちがいつ帰って来ても良いように全力を尽くしたい」(加畑さん)、「日本全体に停滞感があるが、地方議員から盛り上げていきたい」(松田さん)などの決意を述べた。
会場には20~30代を中心とする若手ビジネスパーソン約30人が集まり、2人の議員との質疑応答や意見交換も活発に行われた。「議員になる前となった後で変わったことはあるか」「本業と議員活動とのバランスはどのようになっているのか」「明石市が注目を集めている子育て支援政策をどう思うか」など、若い世代ならではの質問も多数寄せられ、加畑さんと松田さんが、それぞれの経験や考えを述べた。
会の締めくくりに、加畑さんは「より良い地域を作りたいと思う若者には、ぜひ自らが議員になるという道も考えてほしい。立候補するかどうかはさておき、自分の市や町の議会傍聴にぜひ足を運び、自分たちが選んだ議員たちがどのような活動をしているか直接見てみてほしい」と呼びかけた。