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「伊豆オリーブみらいプロジェクト」初の収穫祭 10年越しの結実祝う

収穫したオリーブを手に笑顔を見せる東京から来たグループ

収穫したオリーブを手に笑顔を見せる東京から来たグループ

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 東急と伊豆急ホールディングスが共同で取り組む「伊豆オリーブみらいプロジェクト」が10月7日、伊豆産オリーブの収穫祭を伊豆高原圃場(伊東市八幡野)で初めて開催した。この農地には搾油場も併設されている。

新しいブランドロゴ「wIZU OLIVE」も新たに発表された

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 2013(平成25)年に「観光に寄与する新事業を作ること」を目指し、66本のオリーブの木を植えてプロジェクトを開始。以降、規模を拡大し、現在は伊東市・東伊豆町・河津町・下田市・南伊豆町で、合計4.6ヘクタールの土地で3000本のオリーブを栽培している。昨年は3トンのオリーブを収穫した。

 同プロジェクトの特色は、イタリアのオリーブ品種「フラントイオ」「レッチーノ」などを栽培していること。伊豆急ホールディングスのオリーブ推進課長で、プロジェクト立ち上げ当初から関わっている若色祐二さんは「日本のオリーブ栽培の中心は100年以上の歴史を持つ小豆島。我々は後発として、小豆島で栽培されていない品種を選んで差別化を図った」と明かす。

 収穫祭には約50人が参加。伊豆だけでなく東京などの県外からも多くの人々が訪れ、特に家族連れの姿が目立った。参加者はオリーブの収穫体験を楽しみ、約2時間で125キロのオリーブを収穫。収穫体験について、「無心で楽しむことができた」「実そのものはあまり匂いがしないのが意外」「大きい実を摘むのには意外と力が要る」などの声が聞かれた。希望者は選果体験にも参加した。

 作業終了後、日本バーベキュー協会公認のインストラクターたちがバーベキューを提供し、参加者は鹿肉や野菜の串焼き、伊豆産オリーブオイルで焼かれたシイタケなどを楽しんだ。

 この日、プロジェクトの10周年を記念して新しいブランドロゴ「wIZU OLIVE(ウィズオリーブ)」も発表。新ブランドは伊豆への愛情を込めて名付けられ、夏の緑豊かなオリーブをシンボルとしている。オリーブオイルだけでなく、オリーブを使ったクラフトビールやジェラートなどの新商品の開発も進行中であることを明らかにした。

 若色さんは「イタリアから輸入したオリーブの苗が伊豆の風土に適応するまでには時間がかかった。台風などの自然災害にも見舞われながらも収量が安定してきた。今年は天気も良く、豊作となった」と振り返る。

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