西伊豆の夏の終わりを告げる恒例イベント「西伊豆ビーチキャンドルナイト」が9月2日、乗浜海岸(西伊豆町仁科)で開かれた。西伊豆町の住民有志でつくる「西伊豆ふるさとおこし隊」が主催し、ビーチに敷き詰めた4000本のろうそくの明かりが海岸線を照らした。
西伊豆地域の活性化や住民同士の交流につなげようと地元の有志が企画し、2012(平成24)年から始まった同イベント。今回で9回目となる恒例企画で、コロナ禍の影響もあり4年ぶりの開催となった。
当日は同隊員やボランティア約30人が集まり、夏の海水浴シーズンを終えた海岸の清掃とろうそくの設置作業を行った。点火式には観光客も参加し、ろうそくに火がともるとビーチには、ハートで囲まれた「NISHIZU CANDLE NIGHT 9th」の文字が浮かび上がった。
点火後の会場ではライブ演奏やビーチヨガも開いたほか、出店ブースでは雑貨や飲食も販売し、訪れた人々はビーチを散策したり写真を撮ったりして楽しんだ。
西伊豆ふるさとおこし隊の鈴木洋史隊長は「西伊豆を愛する人なら誰でも参加でき、地域住民らと一緒に西伊豆を盛り上げることができるような場を作れたら、という思いでイベントを企画した」と明かす。「開催を楽しみにしているという声も多く寄せられ、静岡市など遠方から訪れてくれる人もいる。コロナ禍で疲弊していた西伊豆に明るい火をともせたら」とも。
10周年の節目を迎える来年も同時期の開催を予定している。