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下田のリゾートホテル「ココデメール」35周年 母のもてなしの心を受け継ぐ

創業者の佐野よしみさん(右)と、それを受け継ぐ真夢さん(中央)・名髙佑樹さん(左)

創業者の佐野よしみさん(右)と、それを受け継ぐ真夢さん(中央)・名髙佑樹さん(左)

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 夏に海水浴客でにぎわう吉佐美大浜まで徒歩で行くことができるリゾートホテル「Coco De Mer(ココデメール)」(下田市吉佐美)が7月22日で35周年を迎える。

ホテルのシンボルツリーとなっている屋根よりも高いカナリーヤシ(関連画像7枚)

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 1988(昭和63)年にオープンした同ホテルを創業したのは、東京都出身の佐野よしみさん。夫婦で国内外のさまざまな場所を旅行した後、伊豆が気に入り吉佐美で小さなホテルを開業した。ホテル名の「ココデメール」は、西インド洋のセイシェル諸島に育つフタゴヤシの果実の名前に由来する。

 入り口近くにある屋根よりも高いカナリーヤシはホテルのシンボルツリーとなっており、白を基調とした建物と相まって異国情緒が漂う。

 2018(平成30)年によしみさんが体調を崩したのをきっかけに、その後は長女の真夢さんが経営を担ってきた。現在は真夢さんのパートナーの名髙佑樹さんも経営に加わっている。

 「音楽の仕事をしてきたので宿泊業のノウハウはなかったが、母がやってきた経営方法を少しずつ見直しながら今のスタイルにたどり着いた」と真夢さん。「客室はこぢんまりとしているが、非現実的な空間でゆったり過ごしてもらえたら」とも。

 そんな真夢さんの姿を見てよしみさんは「何かを決める時は私の考えも尊重してくれる。今は安心してココデメールを任せることができる。今後も新しい風を入れていってほしい」と期待を込める。

 朝食は部屋までスタッフが届けるサービスを開業当時から行っている。夕食は地物の干物を炭火焼きで味わえるバーベキューや、下田産のレモンや甘夏を使ったオリジナルドリンクなど、地元食材を使ったメニューも提供する。

 新たな試みとして現在、東京・表参道の「TOKYO JUICE」のポップアップショップをホテル入り口に出店し、「アサイーボウル」(1,500円)やスムージー(700円~)を販売している。9月18日まで。

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