東伊豆町でのワーケーションを体験する「『まちになじむ』ワーケーションモニターツアー@東伊豆」が6月15日~17日に行われ、17人の県外在住者が東伊豆町での仕事やレジャーを体験した。
コワーキングスペース「EASTDOCK」で仕事をする参加者たち(関連画像6枚)
企画を主導したのは、東伊豆と東京・渋谷を拠点に地方創生に取り組む「micro development」(東伊豆町稲取)。伊豆での交通や観光を便利にするデジタルサービス「伊豆navi」と共催し、同サービスの公式LINEアカウントで情報収集することで、初めて訪れる町にもスムーズになじめることを目指した。
応募者は当初15人の定員に59人の応募が集まり、急きょ定員を増やした。期間中は抽選で選ばれた17人が参加し、参加者には上限1万円で交通費も支給した。
3日間で決められたイベントは初日夜の任意参加の懇親会のみで、それ以外の時間の過ごし方は自由。交通手段や宿の手配も参加者自らが行った。
初日はあいにくの雨模様だったため、参加者の大部分が企画拠点のコワーキングスペース「EASTDOCK」(東伊豆町稲取)で過ごした。夜の懇親会には町民有志も参加し、地元で採れた野菜や町の精肉店から仕入れた肉を使ったバーベキューをさかなにしながらの交流を楽しんだ。
2日目以降は天候にも恵まれ、「TATENOICHI」「キッチンZEN」などの飲食店でリモートワークに取り組む人の姿も見られた。
期間中、参加者同士がLINEグループで活発に連絡を取り合い、海からの日の出や細野高原の絶景を収めた写真を共有したり、時間を合わせて「網元料理徳造丸」での昼食を楽しんだりした。
解散時間は特に決められていなかったため、東伊豆町を後にする参加者からは「予想していたより100倍楽しかった」「海を見ながらリフレッシュしつつ集中することができた」など、東伊豆町での時間を楽しんだ感想が順次、LINEグループに投稿された。
千葉県から参加した40代の自営業男性は「電源やWi-Fiが整えられている場所がそろっており、不自由することなく仕事に取り組むことができた。さまざまな場所で、町の人たちからの歓迎ムードが感じられた」と話していた。
イベントを終えたmicro developmentの守屋真一さんは「皆さんが町を使いこなしているのが印象的だった。グループLINEで流れてくる写真には初めて見る風景もあった。今後の定期開催を前向きに検討していきたい」と話す。「参加者同士で『東京でも集まろう』という話も出ている。今回の参加者同士で、また東伊豆町を訪れてくれれば」とも。