河津桜の開花状況やバイク旅の動画を配信するユーチューバー「つつけん」さんが6月4日、自身のチャンネル登録者数が7000人を越えたことを記念して河津桜観光交流館(河津町笹原)でイベントを開催した。
伊豆の踊子に扮した女性が「伊豆の踊コップ」でコーヒーを振る舞った
河津町出身・在住のつつけんさんのチャンネルは2017(平成29)年5月15日に開設。河津桜の開花状況や周辺交通の混雑情報などをメインに発信しながら、つつけんさんの趣味を生かしたバイクでの国内旅の動画が人気を集めている。バイクを趣味にする人を中心に登録者数が増え、コロナ禍直前の2019年12月には登録者数3000人達成記念のオフ会イベントを開催。今年2月にはチャンネル登録者数が河津町の総人口約6600人を突破した。
河津町観光協会と共催した今回のイベントは「コーヒーブレイクミーティング」と名付け、同館横の駐車場を会場に、伊豆の踊子に扮(ふん)した2人の女性がイベントオリジナルのテイクアウト用カップ「伊豆の踊コップ」でコーヒーを振る舞った。
河津町の地場産品を紹介・販売するブースも設けた。特産のワサビ漬けを素材に使うプリン「づけプリ」、フラワーアーティスト後藤清也さんがプロデュースする「70(ナナマル)カフェ」(沢田)の新商品「70ドック」などを販売。ボルダリング体験ブースに挑戦していた親子連れは「近所に住んでいるが、にぎやかなので様子を見に来た。河津桜以外でも町を発信する機会ができてうれしい」と笑顔を見せていた。
会場には常時50台前後のバイクも集まり、普段はネット上でやり取りしているバイク仲間らがつつけんさんと実際に触れ合い、談笑する姿が多く見られた。併せて、今回のために手作りした「幸せのピンクおじさん・つつけん顔ハメパネル」にも多くの人が集まった。
事前にSNSで「ガソリンをカラカラにして来てください」と呼びかけた同イベントでは、地元のガソリンスタンド・正木石油から来場者全員にガソリン1リットル当たり5円引きチケットを進呈した。このガソリン割引はつつけんさんの発案によるもの。「河津町が伊豆を縦断する際の通り道になってしまっているのを残念に思っていた。ネットを活用して、かゆいところに手の届くサービスができればと考えた」と話す。
静岡市から来たという男性3人組は「関東や東海でバイク乗りが好むのは、山梨方面か伊豆半島。伊豆は東西で景色も変わり、日帰りでも満足感のあるツーリングが楽しめ、ちょうど良いスケール感」と伊豆でのバイク旅の魅力を話す。