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下田「あじさい祭」開幕へ 日本一のアジサイを楽しめる1カ月

下田市観光協会の藤原さん(左)と立見さん(右)

下田市観光協会の藤原さん(左)と立見さん(右)

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 日本一の数を誇る約15万株・300万輪ものアジサイを楽しむことができる「第52回伊豆下田温泉あじさい祭」が6月1日、下田公園(下田市三丁目)で始まる。

下田の街を一望できる小高い山の上にアジサイが咲き誇る(昨年の様子)

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 下田公園は、安土桃山時代に後北条氏が南伊豆防衛の拠点として築城した山城・下田城の跡地で、初夏のアジサイや冬のツバキをはじめとする豊かな自然環境のほか、開国記念碑などの記念碑もある。園内の展望台からは下田市街や下田湾を一望でき、公園内の開国広場は黒船祭の式典メイン会場に使われるなど、下田の重要な観光名所の一つとなっている。

 園内では「カシワバアジサイ」「ウズアジサイ」「アナベル」など100種以上、300万輪のアジサイを見ることができる。下田市観光協会事務局長の藤原徹佳さんは「さまざまな下田のイベントの中でも『あじさい祭』が一番と推す声も多い。日本アジサイ協会からも下田がアジサイの数では日本一と言われている」という。

 期間中、下田公園の開国広場には「ゆったりのんびり休憩所」として、地物・甘夏のフレッシュジュース、名物のキンメコロッケが入ったそばやうどんを提供する屋台などが並ぶ。開国広場から10分ほど上がったアジサイ群生地の手前には「あじさいテラスカフェ」も出店し、コーヒーや軽食を提供。

 今回は、下田公園だけでなく街なかでアジサイを楽しめる企画も用意する。

 地域おこし協力隊の青木真さんらによる「TOWA紫陽花プロジェクト」では、空き店舗の中に剪定(せんてい)したアジサイや写真を飾る「あじさい部屋」を設けるほか、下田の伝統的建築物であるなまこ壁の家「雑忠(さいちゅう)」を会場にアジサイをモチーフとした和菓子作りやイラストに取り組むワークショップを開く。

 下田出身で日本商業写真の祖といわれる下岡蓮杖を題材とする観光を提案する「下岡蓮杖プロジェクト」では、伊豆急下田駅から下田公園までの通りで屋外写真展「あじさいPHOTOストリート」を行う。

 藤原さんは「下田の『あじさい祭』では、さまざまな色のアジサイを楽しむことができる。非常に華やかな雰囲気でインスタ映えもするので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 6月30日まで。下田公園は小高い山になっているので、歩きやすい服装での来場を呼びかけている。

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