下田市の新たなふるさと納税返礼品に10月4日、ハローキティのオリジナルデザインぬいぐるみが加わった。
下田市では2015(平成27)年、ふるさと納税への取り組みを開始。返礼品にはキンメダイやイセエビなどの水産物やホテル宿泊券などを用意し、2022年は1万1,214件、2億9,500万円を集めた。
新たに返礼品に加わったオリジナルハローキティぬいぐるみは高さ約18センチで、下田の美しい海をイメージして全体的に青を基調としたデザインとなっている。頭には、日本一の株数を誇る下田公園のアジサイをモチーフとしたリボンも添える。3万円のふるさと納税に対する返礼品で、300体の数量限定となる。
下田市企画課企画調整係の三好真広主事は「フェルト地を一枚ずつ重ねてアジサイを形作っているのが珍しいポイント」と話す。「手触りの良さを出すために、ぬいぐるみの毛の長さにもこだわった」とも。
今回のコラボは、ハローキティを扱うサンリオ(東京都品川区)に勤める下田市出身のライセンス営業本部ディレクター河野奈々絵さんから企画が持ち込まれたことがきっかけとなり、約1年間にわたる企画や調整を経て実現した。企画持ち込みについて、河野さんは「海の美しさや自然の豊かさなど、下田市の魅力を日本全国に届けたい。ハローキティが応援することで興味を持ってくれる人が増えたらうれしい」と思いを話す。
「ふるさと納税は家族で相談して決めるケースも多いので、女性に選んでもらえるぬいぐるみをラインアップに加えた」と三好さん。「このキティちゃんを見かけたら下田のことを思い出してもらえるよう、今回のご縁を大切に育てていく。まずは最初の300体を大事にお届けしたい」とほほ笑む。