地元特産のテングサで作ったところてんを観光客に無料で振る舞うイベント「天草(テングサ)・ところてん祭り」が5月27日・28日の2日間、堂ヶ島公園(西伊豆町仁科)で行われる。主催は西伊豆町観光協会。
目の前でつき棒を使って盛り付けるところてんが無料で振る舞われる
同町は全国有数のテングサの産地で、毎年5月中旬~9月末ごろ、テングサ漁が行われる。地元の漁師らが船で沖に出たり海岸から泳いだりして漁に向かい、海底の岩に付着したテングサを手で取って収穫する。西伊豆町のテングサは「水深4~5メートルほどの浅い海底で育つため良質」だという。漁期に見られるテングサを浜辺や庭先に並べて天日干しする風景は、町の風物詩にもなっている。
同イベントは、特産のテングサの魅力を伝えるため、同協会が1976(昭和51)年から毎年この時期に開催しているもので、今年で48回目を数える。会場では、西伊豆産テングサで作られたところてんを1日限定1500食(2日間で計3000食)、目の前でつき棒を使って器に盛り付け振る舞う。三杯酢・ノリのつくだ煮・からし・黒蜜・きな粉など、好みの味付けでところてんを楽しむことができる。
併せて、テングサをはじめとした地場産品の販売や、ところてん作りの実演なども行う。
同協会の鷹野純也さんは「名物であるところてんの味を楽しんでもらうのはもちろん、イベントをきっかけに堂ヶ島エリアの観光も併せて楽しんでもらえれば」と話す。
開催時間は両日共10時~。ところてんがなくなり次第終了。