地域活性化に興味を持つ若者が集うコミュニティー「Rural Labo(ルーラルラボ)」が5月4日~6日の3日間、南伊豆を中心にさまざまなことを体験する「ラボたび in 南伊豆 」を開催し、全国から集まった大学生や社会人など約10人が参加した。
ルーラルラボは地域活性化やまちづくりに興味関心を持つ全国の若者が集うコミュニティー。コロナ禍の中で始動し、現在のメンバー数は513人。在籍するのは大学生を中心に、高校生や大学教授、行政職員、地域おこし協力隊メンバーと幅広い。オンラインチャットツール「Slack」を通じた情報交換や、メンバーにゆかりのある場所を旅するイベントなどを開いている。
「余白が生み出す、地域と人との温かさに触れる旅」をコンセプトにした「ラボたび」を伊豆を舞台に開催したのは3回目。南伊豆町地域おこし協力隊の波多野淳さんが、前回の「ラボたび in 下田稲取」へ参加したのを機に、南伊豆での初めての開催を実現した。
参加者が思い描く「やりたい」を大切に、伊豆に詳しい案内人がさまざまなコンテンツを提案。ジオスポット巡り、日の出ウオッチング、釣り、地元飲食店での食事など、伊豆ならではの体験を楽しんだ。宿泊場所となった「LivingAnywhere Commons伊豆下田」(下田市武ガ浜)や「ローカル×ローカル」(南伊豆町下賀茂)では、参加者と地域住民との交流も行われた。
都内の大学に通う20代女性は「伊豆での3日間は初めての体験ばかりで、まるで冒険しているようだった。今回参加した皆さんとのつながりも貴重で、また会いたいと思えるきっかけになった」と笑顔を見せる。
主催したルーラルラボの高橋采伽さんは「ラボたびではあえて明確なスケジュールを立てずにイベントが始まる。夜遅くまで語り合ったにもかかわらず、早朝4時から白浜に向かって日の出を眺めたり、釣りをしたりした。やりたいことであふれてしまう伊豆の魅力を体感する3日間にすることができた」と手応えを話す。