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南伊豆「一条竹の子村」で甘夏狩り始まる 木で完熟した無農薬ミカンを収穫

甘夏の前で笑顔を見せる清水秀樹さん

甘夏の前で笑顔を見せる清水秀樹さん

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 タケノコ狩りやシイタケ狩りなど、年間を通じてさまざまな農作物に触れることができる「一条竹の子村」(南伊豆町一条)で5月1日、今シーズンの甘夏狩りが始まった。甘夏の花が咲く中で実を収穫するという珍しい体験を楽しむことができる。

甘夏の実と花を同時に楽しめる場所は珍しいという(関連画像5枚)

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 毎年4月1日からタケノコ狩りでにぎわう同園では、5月に入るころにはタケノコが終わりに近づき、代わりに約3ヘクタールのみかん山での甘夏ミカン狩りが始まる。

 同園の甘夏の特徴は無農薬でワックス不使用である点。同園を経営する清水秀樹さんは「市場に出す甘夏は2月ごろに収穫して、酸味を抜くために貯蔵をした後でワックスをかけて出荷する。うちの甘夏は木で完熟させ、ノーワックスでお客さまにお渡ししている」と話す。

 木で完熟を迎えた甘夏の横では、同時に来シーズンに実を付ける甘夏が花を咲かせており、爽やかな花の香りに包まれながら甘夏狩りを楽しむことができる。「花が咲く中での収穫体験をできるところは珍しい」という。

 同園では甘夏の通信販売も行っている。秀樹さんと共に園を経営する妻・真由美さんによると「ノーワックスの甘夏をわざわざ探して連絡をくれる人もいる」という。

 ワックスをかけた甘夏は日にちがたってもきれいだが、同園のものは1週間ほどすると表面が柔らかくなってくる。それがノーワックスの証拠だという。「ノーワックスだから皮まで安心して食べることができる。オレンジピールやマーマレードにして食べる人もいる」と真由美さん。

 同園では甘夏ミカンのほか、ニューサマーオレンジと黄金柑(かん)も栽培しており、それらも一緒に収穫することができる。フキが出ていれば、それもおまけで収穫できるという。

 営業時間は9時~16時。入園料は、大人=650円、小学生=300円、未就学児無料。園内では食べ放題だが、持ち帰りの場合は買い取り。甘夏ミカン狩りは完全予約制で、6月30日まで実施予定(なくなり次第終了)。

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