静岡県の景観賞で優秀賞を受賞した下田市のポケットパーク「弁天橋ボードウォーク」と「大工町プレイス」(以上、下田市三丁目)で4月29日、竹のオブジェに明かりをともす「第7回竹たのしみまくる下田」が始まり、竹明かりが観光客を楽しませている。
下田商工会議所が秋の下田を盛り上げようと2017(平成29)年に企画した「アフターサマープロジェクト」の一環で始まった同イベント。同会議所の有志が市内の放置竹林から切り出した竹を、半年間かけて一つ一つ手で加工している。
全国各地で問題となっている放置竹林問題の解決につなげたいという思いも込めた企画で、使った竹のオブジェはイベント後に粉砕し、竹チップとして土壌改良のために活用する。
今年は黒船祭に合わせ5月20日まで、80本以上の竹明かりを点灯。LEDを使った通常のオブジェに加え、ろうそくで明かりをともす「ゆらぎオブジェ」も用意。不定期で「ゆらぎオブジェ」約500個を増設する取り組みも行う。同会議所の富山諒介さんは「竹明かりで下田の夜を楽しんでほしい」と話す。
家族で竹明かりを見に来たという女性は「今回初めて見に来たが、幻想的でとても美しい。いつまでも見ていられそう」とほほ笑む。
点灯時間は期間中の毎日18時~21時。「ゆらぎオブジェ」のみ雨天中止。増量点灯のスケジュールなどはフェイスブックで知らせる。今年は7月20日~10月9日にも開催を予定している。