海外のクラフトビールを提供する居酒屋「ICHIGO・ICHIE(いちごいちえ)」(松崎町櫻田)が4月1日、松崎町にオープンした。世界各国から取り寄せたクラフトビールのほか、地元特産の桑葉を使ったドリンクメニューなども提供する。
自ら改装した店内には様々なビールのタップハンドルを飾る(関連画像6枚)
店主の田代啓(あきら)さん・江里子さん夫婦は以前、函南町で居酒屋を営んでいた。江里子さんが松崎町出身であることに加え、啓さんも松崎町に親族が住んでおり、2人にとって松崎町は親しみのある場所だった。2022年10月に同町で良い空き家物件を見つけたことを機に移住した。
店名を決めたのは啓さん。元々飲み歩くことが好きだった啓さんは、これまで数々の居酒屋で人との出会いを経験してきたことから「人とのつながりを大切にする場所にしたい」との思いを店名に込めた。
店舗面積約18坪の店内は啓さん自ら改装し、ビールの銘柄が施されたサーバーのタップハンドルを数多く飾るなど、レトロな雰囲気が残る落ち着いた空間に仕上げた。
ドリンクメニューは、世界各国のクラフトビール(500円~1,000円)を入荷状況によって銘柄を入れ替えながら提供するほか、ウイスキーや日本酒、ワインなどを用意。地元特産の桑葉を使った「桑茶チューハイ」(500円)など、地産地消メニューの開発にも取り組む。月曜限定で「トーストセット」(600円)などのモーニングメニューや「日替わりランチ」(800円)を提供しており、今後も客の要望に合わせながらアレンジを続けていくという。
地元客からは「櫻田に歩いて飲みに行ける場所ができて画期的」という声が聞かれ「櫻田の社交場にしてほしい」という期待の声も多く集まっているという。
「思いのほかビールの減りが早くて驚いている」と1カ月の手応えを笑顔で話す啓さん。江里子さんは「いくつか誘いを受けている地域イベントへの出店にも挑戦していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は18時~23時。月曜のみ、モーニングメニュー(9時~)とランチメニュー(11時~14時)を提供する。木曜定休。臨時休業や営業時間の変更などはインスタグラムで知らせる。