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松崎町に店を持たないフィリピン料理店「マサラッポ」 周辺各所に屋台出張

店主の金野さん夫婦

店主の金野さん夫婦

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 松崎町を拠点にキッチンカーや屋台営業でフィリピン料理を中心とした多国籍料理を提供する「マサラッポ」が営業を始めて、4月15日で1カ月がたつ。町内のイベントのほか、黄金崎クリスタルパーク(西伊豆町)などに出店している。

店主夫婦が育てた野菜をふんだんに使った「ランチプレート」(関連画像6枚)

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 店主の金野(こんの)恭平さんと愛樹(あいな)さんは埼玉県出身。恭平さんはビニールハウスなどを施工する職人として働き、愛樹さんは役場や短期大学の臨時職員と並行しながらスポーツ指導にも携わっていたが、恭平さんがけがのため仕事を続けるのが難しくなったことを機に移住を考え始めた。年に何度も訪れるほど伊豆半島が大好きだった2人は「好きなことができる好きな場所へ引っ越そう」と昨年5月、家族4人で松崎町に移住した。

 愛樹さんが母の母国であるフィリピンの家庭料理を日常的に食べていたことと、かつて恭平さんがバックパッカーとして17カ国90都市を1年半かけて回った経験を持つことを生かし、同店ではフィリピン料理を中心とした多国籍料理を提供する。

 移住前から農作業の経験があった金野さん夫婦は、同町内で150坪の耕作放棄地を借りて年間80種類もの野菜栽培にも取り組む。料理には自らの手で栽培した野菜を多く使い、自らの手で採取した地元特産の「川のり」も活用しているという。

 店舗は構えず屋台での営業が基本だが、依頼があればキッチンカーの出店にも応じる。「アジアのような雰囲気が出る屋台営業が、お客さんとの距離感も含めて気に入っている。当面は露店営業を基本にしていく」と愛樹さん。恭平さんは「バックパッカーとして世界各国で食べてきた味を、たくさんの人に味わってほしい」と意欲を見せる。

 メニューは「ランチプレート」(900円~1,000円)を中心に、フィリピンの代表的なパン「パンデサル」などを用意。バラエティーに富んだ春巻きも特徴の一つで、野菜と肉を使ったフィリピンの春巻き「ルンピア」やフィリピンで人気のおやつ「バナナ春巻き」のほか、地元の特産品を入れた「川のりの春巻き」を提供。「自家製ジンジャーエール」「自家製はっさくソーダ」(以上200円)などのドリンクのほか、愛樹さんが作る毛糸や麻紐のハンドメード作品も販売する。

 東伊豆町や下田市で開催するイベントへの出店も予定。出店場所とスケジュールはインスタグラムで知らせる。

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