移住者たちが中心となって企画した大型ハロウィーンイベント「SHIMODA BOO! PARK(シモダ・ブー・パーク)」が10月25日、下田湾を望む「まどが浜海遊公園」(下田市柿崎)で開かれた。
20~30代の若手移住者を中心に結成されたチーム「S.E.E.D.(Sustainable Events for Ecosystem and Development)」を主体とする実行委員会が主催した。発起人は、2022年に下田に移住し、「まごのて英語教室」(旧岡方村)を運営する和田慧さん。これまで自身の英会話教室で生徒向けに開いてきたハロウィーンウオークの経験を生かし、「海外の本格的なハロウィーンを下田でも味わってほしい」と準備を進めてきたという。
イベントでは、昨年まで行われていた地域の子どもたちの合同発表会「SEA&RAINBOW」のコンセプトも引き継ぎ、地元で活動する一輪車パフォーマンスチーム「フラワーエンジェルス」、コンテンポラリーダンスチーム「TC Dance Company」、ヒップホップダンスチーム「SHIMODA HYBRID WOLF」などが出演した。このほか、地元出身の書道家・淺川紫雪さんや、東京を拠点に活動するバイオリニストの金子興嗣さんもステージを盛り上げた。
会場には「キッチンヒロ」「soup cafe bliss」(以上、東本郷)、市内で複数の居酒屋を経営する開国グループによる「食堂わたろう」など、地域で人気の飲食店を中心に10店以上のキッチンカーが集結。スライムやカボチャのバッグ、魔法の杖などを作るワークショップブースも多数出展し、子どもたちが楽しそうに作業に励む姿が見られた。
場内ではスタンプラリーのほか、指名手配犯に扮(ふん)したスタッフを探す「WANTEDミッション」も行われ、繰り返しチャレンジする子どもの姿も見られた。
キッチンカーでの買い物やワークショップ参加者には抽選券を配り、19時からの抽選会では、源泉かけ流しの宿「雑忠」の無料宿泊券や「下田自動車学校」提供の米10キロ、高橋養蜂場の「蜂蜜&蜂蜜せっけんセット」など、地元事業者が提供した賞品を用意した。
家族で来場していた地元在住の男性は「さまざまな露店があり、どこも行列ができていた。寒い日だったのでラーメン店があったのはありがたかった。子どもたちはスライム作りに夢中で、大はしゃぎだった。抽選会は景品が豊富で、多くの人が何かしら当たったのでは。わが家は米10キロを当てたので最高だった。ステージも充実していて楽しかった」と話していた。