
速く走ると失格になるユニークなマラソン大会「みちくさぼちぼちフルマラソン」が11月15日、南伊豆町で開かれる。昨年に続き2回目の開催で、締め切り約10日前の9月19日時点で全国から約550人の申し込みが集まっている。
特産品が用意された前回のエイドステーションの様子(関連画像7枚)
大会の特徴は「5時間以内の完走は失格、制限時間は9時間」という独自のルール。参加者はタイムを競うのではなく、道中で景色や食を楽しみながら走ることを目的とする。コースは約42キロで、海岸線や温泉街など、町内の観光名所などを巡る内容。
「コスプレ賞」の入賞を目指し仮装して走る参加者が多い点も特徴の一つ。昨年はアニメのキャラクター風衣装や着ぐるみなど多彩なスタイルのランナーが沿道を彩り、住民や観光客を楽しませた。
南伊豆町観光協会は「観光を楽しみながら走る新しい形のマラソン。仮装での参加も大歓迎。南伊豆の自然や食を味わいに、ぜひ多くの人に参加してほしい」と呼びかけている。
大会は住民の協力も受けて運営。12カ所に設けるエイドステーションでは、海岸エリアで貝汁やトコブシなどの海産物、山間部でイノシシ汁や汁粉などを振る舞い、声援とともにランナーを支える。
運営を支援する「みちくさマラニック走援隊」代表の小野道章さんは「記録やスピードではなく、楽しむことが目的の大会。仮装や寄り道を通じて南伊豆の魅力を存分に味わってほしい」と期待を込める。
エントリーは大会公式サイトの申込フォームで9月30日まで受け付ける。参加料は1万3,000円(18歳未満は1万円)。