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起業志望の若者19人が下田で合宿 「TOMOLプロジェクト」の一環で

「TOMOLプロジェクト」下田合宿、参加者集合写真(写真提供=EXPACT株式会社)

「TOMOLプロジェクト」下田合宿、参加者集合写真(写真提供=EXPACT株式会社)

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 スタートアップ支援に取り組むEXPACT(静岡県静岡市)が9月6日・7日、静岡における起業家発掘を目指す「TOMOLプロジェクト」の一環として下田で合宿を行い、起業を目指す10~20代の若者19人が参加した。

「風まち下田」でのセッションの様子(写真提供=EXPACT株式会社)(関連画像7枚)

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 今回で2回目を迎える同プロジェクトは、起業家育成を目的に、主にIT分野での起業を目指す若者たちを公募し、今年6月~2026年1月の期間で実施しているもの。静岡県内に住む高校生・大学生を中心に30人がプロジェクトに参加し、合宿や個別伴走支援を通じて、最終的にはプロダクトやサービスを形にすることを目指している。選抜者にはシリコンバレーへの派遣研修も予定している。

 昨年のプロジェクト参加者からは、泉本悠さんと友田陽大さんがヒートショック対策のデバイスを開発する「ヒートショックゼロ」を共同創業するなど、複数の起業実績も生まれている。

 昨年に引き続きプロジェクトを担当する川端彩加さんは「今年は参加者同士のチーム組成をより強く促している。プロジェクトを通じて自分のやりたいことを見つけて、チームでより大きな課題に取り組んでもらえたら」と期待を込める。

 今回の合宿は、8月初旬と下旬に静岡市内で行った2回の合宿に引き続き3回目。下田のにぎわい創出施設「WITH A TREE」(下田市西本郷)を運営する梅田直樹さん、下田在住のマーケティングとブランディングの専門家・根岸やすゆきさんを講師に迎え、地域課題を体感するとともに、それぞれが自己理解を深めることを目指した。

 参加者たちは「風まち下田」(武ガ浜)を拠点に、講師らの案内でのまち歩きや、ノーコードアプリ制作ツールの使い方の学習、参加者同士が互いにインタビューしながら自らの思いの源泉を探るワークなどに取り組んだ。さらに、講師の梅田さん・根岸さんに加え、経済産業省の未踏IT人材発掘・育成事業参加経験者たちも交えて懇親会も行った。

 参加者からは「下田に住んでいる人に話を聞き、地方における課題の解決を考えるきっかけになった」「自分が何にワクワクするのか明確になった」「自分の『やりたい』という気持ちの理由が深掘りできた」などの声が聞かれた。

 合宿に同行した同社広報の児島由圭さんは「TOMOLプロジェクトは他のビジネスプログラムと違い、個人の原体験や熱を大事にするのが大きな特徴。今後のプロジェクト期間を通じて、気持ちを燃やせるものを見つけてほしい」と期待を込める。

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