
下田市内で初となるプログラミング教室「CODESTELLA(コードステラ)」が4月8日、「なまこ壁の家『雑忠(さいちゅう)』」(下田市一丁目)2階にオープンした。
「CODESTELLA」がある、築170年のなまこ壁の家「雑忠(さいちゅう)」(関連画像4枚)
地域や首都圏の企業などのシステム開発やホームページ制作を請け負う「aduce」(田牛)が運営する同スクール。同社社長で、妻の出身地である下田に2019年に東京から移住した高木晃宏さんが、スクールの代表講師も務める。
下田での仕事や生活を重ねる中で「地域の人や企業のIT活用がまだ十分でないことを感じていた」という高木さん。「学校でプログラミングが必修となったが、ITをうまく活用できていない大人が多い状況で、子どもたちにきちんと教育が行われるのかという不安もあった」と開校の背景を話す。
スクール名の「CODESTELLA」には、プログラミングを連想させるCODEと、ラテン語で星を意味するSTELLAを合わせた造語で、「星のように輝く人材になってほしい」という願いを込めたという。
小学1年生から大人まで幅広い世代が学ぶことができる同スクールでは、PCの基本操作やタイピング練習から始まる「Nebula(初級)」、UnityやPythonでプログラミングを学ぶ「Stellar(中級)」、高度な3DゲームやAIを活用したシステムを開発する「Supernova(上級)」の3コースを用意する。PCを持っていない人への貸し出し(月1,650円)も行う。
同スクールは、下田まち遺産第1号にも認定されている文化遺産「雑忠」の2階を教室として活用する。数年前から同建物をアートや教育のイベントのため積極的に開放している雑忠9代目の鈴木浩之さんが、高木さんの思いに共感して貸し出しを申し出たという。
「築170年超の伝統的な建物で最先端の技術を学ぶというギャップも面白いのでは」と話す高木さん。「伊豆急下田駅から近いので、河津や稲取など伊豆急沿線からも通いやすい」とも。
開校時間は火曜~木曜の15時20分~21時。月謝は、グループ授業=5,500円~、マンツーマン授業=1万1,000円~。遠方に住む人にはオンラインレッスンでも対応する。