
伊豆での移住生活やワーケーションを実践している人々を招き、働き方や暮らし方の変化をテーマに語り合う交流イベント「YOUはなぜ伊豆へ?~新しい働き方&暮らし方~」が4月13日、「ANDAND izu shimoda riverside lounge」(下田市中)で開かれた。
同イベントは、クラウド型オフィスソフトの開発を手がける「キングソフト」(東京都港区)と、旅の価値を広める活動を行う「TABIPPO」が主催し、下田市を中心にデジタルノマド誘致などを進めるPR会社「ELENTO」が共催した。およそ70人が会場に集まり、伊豆に魅力を感じて通う県内外の若者や移住者らとともに、地域の魅力やライフスタイルについて和やかに語り合った。
「観光だけでない伊豆の面白さを共有し、関係人口や将来的な移住のきっかけをつくりたい」との思いから企画された同イベント。3部構成のトークセッションでは、地元出身者や移住者、地域おこし協力隊員らが、それぞれの暮らしや活動を紹介した。
登壇したのは、南伊豆で地域複業を展開する社会起業家の湯本紀美子さん、南伊豆在住のスタートアップ経営者・小田切元太さん、東伊豆町でバリスタ・カメラマン・地域おこし協力隊として活動する松橋樹さん、南伊豆町の地域おこし協力隊・平野知菜さん、下田出身で離島経験を生かして活動する若林洸基さん、下田や南伊豆を拠点にフリーランスとして活躍する落合里奈さんの6人。
トークセッションに登壇した東伊豆町地域おこし協力隊の松橋さんは「およそ70人もの前で、これまでの経験や思いを共有できる良い機会になった。下田をはじめとする賀茂地域がつながるきっかけになればうれしい」と話す。
同じく登壇した下田出身の若林さんは「地元に戻ってから人前に立つ機会は多くなかったが、現在は下田で胸を張って働いている。その姿を通じて、地元の方々が下田や周辺地域で働くという選択肢に関心を持ってもらえたら」と話す。
「最近では、賀茂地域で意欲的に活動する若者が増えている」と話すのは、共催したELENTO代表の塚田エレナさん。「地域内外の多くの人にその取り組みを知ってもらう機会を創出したいと考え、2回に分けてワーケーションイベントを企画した。当イベントを通じて、参加者がより地域に触れるきっかけになったのでは」と振り返る。