例年よりも1日早い節分となった2月2日、下田達磨大師としても知られる日照山向陽寺(下田市宇土金)で「第43回豆まき大祭」が開催され、大勢の地域住民らでにぎわった。
同寺住職を先頭におたき上げを済ませると、松木正一郎市長や渡辺一彦下田市観光協会会長、大正製薬の上原明相談役と妻の正子さん、上原美術館の大平明理事長と妻の吉子さんなど同寺関係者に年男・年女を加えた65人が裃(かみしも)姿で特設舞台に登場。「鬼は外、福は内」のかけ声に合わせ、2回に分けて福豆や菓子をまいた。
景品が当たるくじや投げ銭も一緒に投げられる豆まきに参拝客も興奮。吉佐美から訪れた渡邉柳一さんは「豆まき開催と聞き、家族で来た。天気がもって良かった」と話した。天気が危ぶまれたが後半は青空ものぞき、集まった人々の顔も明るく輝いた。
大正製薬の上原相談役はあいさつの中で、「幸い天気も良くなった。今年一年の商売、日本の景気が明るくなるのではないかと大いに期待する」と話した。松木市長は「この稲梓地域ではもうすぐ(伊豆縦貫道の)トンネル着工式も行われる。防災や経済の拠点となる場所も同時に作っていきたい」と力を込めた。