日本人初のボクシングメジャー4団体制覇を果たしたプロボクサーの高山勝成選手が1月18日~20日、下田で自主トレーニングを行った。
高山選手は大阪府出身で現在41歳。2005年にWBC世界ミニマム級王座を獲得して以降、2014年に日本人として初めてボクシングメジャー4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)の制覇を達成。2017年にアマチュアに転向して東京オリンピック出場を目指していたが、2020年にプロ復帰。2024年12月にはIBO世界ミニマム級王座決定戦を制し、日本人初のIBOチャンピオンとなった(IBOは日本ボクシングコミッション非公認のマイナー団体)。
今回の下田での自主トレは、高山選手のトレーニング拠点開拓の一環で行われたもの。下田に本店を構える焼き肉店「成翠園」(下田市一丁目)の外岡雄樹さんが、15~16年前から高山選手を後援会で応援し続けている縁から、高山選手に提案した。
高山選手は地元ボクシングジムでの室内練習の他、海水浴場としても人気の多々戸浜を利用した砂浜での走り込みなどにも取り組んだ。「TRIBE SHIZUOKA BOXINGGYM」(伊東市)の山口裕司会長も駆け付け、練習をサポートした。
高山選手は「下田は景色がとても良い。長いビーチでの走り込みは良いトレーニングになる。他にもアップダウンがある場所が多いので、練習場所にちょうど良い」と話した。
高山選手は滞在中、成翠園や「賀楽太 」(一丁目)などの飲食店も訪れた。地元の人たちともフレンドリーに接し、同席した会社社長から講演会の依頼を受けたり、下田での後援会立ち上げの提案を受けたりしたという。
高山選手を下田に招いた外岡さんは「昨年末の試合を終えたばかりで今回は軽めの調整だったが、高山選手が下田を気に入ってくれたようで良かった。防衛戦のスケジュールが決まったら、また下田でのトレーニング環境を整えて応援したい」と意欲を見せる。