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下田「水仙まつり」のスイセンが見頃 暖冬で開花遅れ例年より2週間遅く

斜面のスイセンは見頃を迎えている(写真提供=下田市観光協会)

斜面のスイセンは見頃を迎えている(写真提供=下田市観光協会)

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 昨年12月20日から爪木崎海岸(須崎)で開かれている「第59回下田温泉水仙まつり」のスイセンが、例年より2週間ほど遅い見頃を迎えつつある。

手前の平地は三~五分咲きほど(関連画像7枚)

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 須崎半島の先端にある爪木崎に自生する約300万本のスイセンが楽しめる、下田の冬を代表する同イベント。広いまつり会場では、岬の先端に当たる会場奥の斜面から徐々にスイセンが見頃を迎えていくが、今年は暖冬の影響で開花が遅れていた。

 例年であれば1月中旬に出される見頃宣言が、まつり終盤を迎えてもなかなか出されない日々が続いていた。そうした中、23日に下田市観光協会から「場所によっては見頃」である旨が発表された。

 同協会の立見絹代さんは「今年はエリアごとの開花のばらつきが大きいため、会場全体での見頃宣言を出すのが難しいと判断した。このような状況は非常に珍しい」と話す。

 現在は会場奥の斜面を中心に満開を迎えており、手前の平地が三~五分咲きほど。南国の海を思わせるコバルトブルーの海と青空に映える、たくさんの白いスイセンが映える景色を楽しむことができる。会場には県外ナンバーの車も多く、写真撮影やご当地グルメを楽しむ来場者の姿が見られる。近年、イノシシによるスイセンの根掘り被害が発生しているが、地元住民や市観光交流課、観光協会の職員らが昨年初秋に植えたスイセンの球根も順調に育っている。

 駐車場入り口付近の売店「ブルー爪木」では、地元産のポンカンや、会場に咲くスイセンと同じ種類の「野水仙」の切り花や球根が販売され、来場者が立ち寄る姿が見られる。

 同じ須崎地区で干物販売店を営む「ほうえい」は、会場から海岸へ下ったプレハブ小屋にあり、まつり期間中は毎日営業している。「さんま寿司(ずし)」やキハダマグロのモツが入った「マグロ汁」などのご当地グルメに加え、焼かずに食べられるムロアジの燻製(くんせい)なども土産として人気を集めている。

 下田・南伊豆の9カ所のビーチをイメージしたオリジナルアロマスプレーを展開する「island herb izu aroma(アイランドハーブイズアロマ)」は今回、スイセンのアロマオイルを使った新商品の販売を始めた。

 下田市観光協会の藤原徹佳さんは「開花が遅れている分、水仙まつり閉幕後の2月過ぎまで楽しめる。会場の爪木崎ではジオツアーもやっているので、爪木崎の自然もぜひ楽しんでほしい」と話す。

 水仙まつりは当初の予定通り今月31日までの開催。最終日曜日となる26日には、下田太鼓の演奏や須崎地区の郷土料理「池之段味噌(みそ)鍋」の振る舞い(先着200人限定)なども行う。

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