中部エリア3県(静岡県、岐阜県、三重県)のロープウエー運営会社8社が一堂に会する「ロープウェイカードサミット」が1月11日、下田市で開かれた。会場は伊豆急下田駅(東本郷)構内と寝姿山山頂で、ゲストと関係者によるトークショーには約150人が集まった。
駅構内の特設ステージには多数の観客が集まった(関連画像19枚)
同サミットは2014(平成26)年に始まり、今回で6回目。「ロープウェイカード」を発行する8社が持ち回りで開催しており、今年は「下田ロープウェイ」が主催を務めた。
ゲスト司会者は「鉄道好き芸人」として知られるダーリンハニー・吉川正洋さんと、ホリプロマネジャーの南田裕介さんが務めた。軽快なトークと温かいもてなしで会場を盛り上げた。吉川さんは「子どもの頃に伊豆を訪れたことがあり、今は鉄道好きという理由でまた伊豆を訪れている」と語り、自身のオリジナルブランド「吉川急行電鉄」についても触れた。
2人の進行により、8社のロープウエーを順に紹介。各社の代表者がそれぞれのゴンドラの特徴や歴史を説明し、観客らは熱心に耳を傾けた。一度に100人以上が乗れる「新穂高ロープウェイ」、発着場のリス村で台湾リスと触れ合える「ぎふ金華山ロープウェー」、高速道路の上をわたる「伊豆パノラマパークロープウェイ」など、各社の特色あるエピソードに笑いを誘う場面もあった。
主催した下田ロープウェイの比企恒裕(つねひろ)社長は「寝姿山山頂からは、特に晴れた日は伊豆七島が一望できる。縁結びにご利益があるとされる愛染明王堂への参拝も人気」とアピールした。「山頂レストラン『ザ・ロイヤルハウス』のカツカレーは最高。下田にはおいしいトンカツの店が多く、密かな名物として注目している」とも。
下田駅構内でのトークショー後、関係者らはホームでサフィール踊り子号を出迎えた。思わぬサプライズに、降車した客の間から歓声が上がった。厚木市から観光に訪れていた安藤純朗さん・育美さん夫婦は「メディアで2人をよく知っていた。偶然会えて本当にラッキー」と笑顔を見せていた。
中部8社のロープウエーではスタンプカードも用意しており、初回乗車日から3年間以内に全てのロープウエーに乗車した人には、特典としていずれかのロープウエー1回分の無料乗車を進呈するという。