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下田のご当地グルメがSea級グルメ全国大会で「おいしさ部門大賞」受賞

賞状を掲げる「閃味処 料磨」店主の土屋修さん(左)と下田市企画課の佐々木綾さん(右)

賞状を掲げる「閃味処 料磨」店主の土屋修さん(左)と下田市企画課の佐々木綾さん(右)

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 11月9日・10日に鳥取県境港市で開催された「第15回 みなとオアシスSea級グルメ全国大会 in 境港」で、下田市の「カジキのまご茶漬け」が「おいしさ部門大賞」「優秀賞」を獲得した。

カジキのまご茶漬け(関連画像8枚)

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 「Sea級グルメ」とは国内各地の漁港で水揚げされる水産物を生かしたご当地グルメのことで、15回目を数える今大会は日本全国から32のみなとオアシス(=国土交通省により登録された港を基点とした交流施設などの愛称)が参加。下田市は前年に続き2度目の出場となった。

 下田市のSea級グルメ「カジキのまご茶漬け」は、すりごまやしょうゆなどで味付けしたカジキの身と薬味をご飯にのせ、熱いだしをかけた料理。カジキは下田漁港で水揚げされたものを、だしは地元の「山田鰹(かつお)節店」(下田市二丁目)の昆布やかつお節を使った。まご茶漬けは伊豆半島で漁師飯として親しまれてきた郷土料理で、手早く調理できて「まごまごしない」ことに由来する。キンメダイで知られる下田市だがカジキとも縁は深く、近年こそ規模は縮小したものの、昭和期には年間数百トンの水揚げを誇り、現在でも世界屈指のカジキ釣り大会が開催されている。

 大会期間の2日間で「カジキのまご茶漬け」は1100杯を提供し、来場客による5段階評価の投票で最も平均点が高かった料理に贈られる「おいしさ部門大賞」、味の評価と販売数の総合点4位~7位に贈られる「優秀賞」の2つを獲得した。

 下田市内で同メニューを提供しており、大会にも参加した「閃味処 料磨(せんみどころ りょうま)」(下田市一丁目)店主の土屋修さんは「キンメダイ以外の食材を使って獲得した賞はとても価値がある。下田が大事にしてきたカジキのおいしさを、後世に伝えていきたい」と話す。

 わずか2度の挑戦で大きな賞を獲得できた要因について、下田市企画課の佐々木綾さんは「現地のチームに土屋さんという本職の料理人がいたことが大きい。来場客の属性や好みに合わせて、だしや味付けの濃度を絶妙な具合に調整してくれた」と振り返る。土屋さんの妻でスタッフとして帯同した千春さんは「漁協がカジキの確保から保管・輸送まで支援してくれたり、市の職員が設備関連の段取りから当日のPRまで頑張ってくれたりと、携わった人たち全員のチームワークのおかげ」と話す。

 受賞したカジキのまご茶漬けは「閃味処 料磨」で20時以降、限定メニューとして1杯800円で提供する。

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