秋の限られた期間しか収穫できないシホウチクの収穫イベント「四方竹狩り&竹細工体験」が10月26日、一条竹の子村(南伊豆町一条)で開かれた。
シホウチクは10月を中心とする1カ月前後の短い期間しか収穫できない珍しいタケノコ。収穫は膝下ぐらいの長さに伸びているものをポキッと折って行う。春が旬のタケノコとは違い、細長くてきれいな黄緑色をしており、天ぷらや炒め物などさまざまな調理方法で楽しむことができる。
「ネッツトヨタ静岡」が運営する地域情報ポータルサイト「chafuka(チャフカ)」が主催した同イベント。同サイトでは、県内のグルメ情報や観光スポットを紹介しながら、さまざまなイベントも開催。地域貢献活動にも積極的に取り組み、閑散期の一条竹の子村での竹林整備や草刈りなどのボランティア活動にも定期的に取り組んでいる。
当日は6組の家族連れが集まり、同園の清水秀樹さんから収穫方法や竹林内の注意点について説明を受けた後、思い思いの場所で食べ頃のシホウチクを収穫した。
昼食では、ゆでたてのシホウチクを含むタケノコ料理を味わった。子どもたちもシホウチクの皮を上手に剥いで食べ、「少し苦いけどシャキシャキしていておいしい」と秋の味覚を楽しんだ。
午後は清水さんに手ほどきを受けながら、竹籠作りに取り組んだ。出来上がった竹籠を見比べた参加者からは「材料の竹の硬さで作業のし易さや出来栄えがかわる」などの声も聞かれた。
同サイト運営担当の大嶽雄大さんは「募集開始わずか1日で定員いっぱいになるほどの人気のイベント。マスコットキャラの『チャフカくん』がシホウチク狩りをしているパネルも手作りで用意し、参加者の皆さんとの思い出写真もたくさん撮影することができた」と手応えを話す。