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河津町「よや」1周年 親子3人で切り盛りする屋台ラーメン

明かりがともる屋台ラーメン「よや」

明かりがともる屋台ラーメン「よや」

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 河津町を中心に親子3人で営業する屋台ラーメン「よや」が7月14日で1周年を迎えた。

屋台のベースは消防車(関連画像5枚)

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 店主は北海道出身で河津町在住の横沢文泰さん。ホームスクーリング生活を送る長男の慧さん、次男の鷹広さんと一緒に何かしたいと考え、3人ともラーメン好きだったことから、屋台でのラーメン店の起業を決意した。親子で1年余りの修業を経て同店を開いた。

 7人がけの屋台のベースは中古の消防車で、親子3人で2カ月ほどかけて屋根や調理スペース、カウンターを作った。屋台の横にはテーブル席も広げる。

 営業中は昭和歌謡を流し、辺りが暗くなると屋台の赤ちょうちんとテーブル席のランプに明かりがともり、周囲に懐かしい雰囲気を漂わせる。取材日は営業開始とともに途切れることなく客が訪れ行列ができる時間帯もあったが、横沢さんらが気さくに声をかけることで、にぎやかな雰囲気になっていた。

 屋台で出すラーメン(900円)は営業日ごとにさまざまで、スープや香味油、かえしを独自に工夫している。塩味やみそ味などの定番だけでなく「トマトラーメン」などを提供することも。取材日のメニューは「丸鶏と魚介の昔ながらの醤油(しょうゆ)らーめん」だった。その場で炭火で炙(あぶ)って仕上げるチャーシューも好評で、河津産の生ワサビを添えた「炙り叉焼(チャーシュー)丼」(600円)も提供している。屋台を始めた当初は売れ残ったスープを廃棄した悔しい経験もしたが、最近は完売することも増えたという。

 「気持ちが通う取り組みをしている施設や人を応援したい」と話す横沢さん。地域の祭りや神社の初詣、寺などの伝統行事にも積極的に出店するほか、地域の介護施設などにも出店している。「今後も多くの人と触れ合って、暮らしを豊かにする手伝いをしたい」と話す。

 定期営業は河津桜観光交流館(河津町笹原)の駐車場で金曜17時~。月に1度、天城会館(伊豆市湯ケ島)でも16時~21時に営業している。

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