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下田に地域初のフリースクール「よろづ処まごのて」 多様な学びの選択肢を

「よろづ処まごのて」を運営する和田慧さん

「よろづ処まごのて」を運営する和田慧さん

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 伊豆南エリア(賀茂地域)初となる自律型フリースクール「よろづ処まごのて」(下田市旧岡方村)が開校して、5月2日で1カ月がたった。

壁には10年後の目標を書くことができるスペースも(関連画像7枚)

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 フリースクールは主に小学生~高校生を対象に、さまざまな理由から学校に行かない・行けない子どもたちの居場所として機能する場所。フリースクール開校は賀茂地域初。

 運営するのは、市内で「まごのて英語教室」を運営している和田慧さん。和田さんは2022年に下田市に移住し、前職での英語教育の経験を生かして市内コワーキングスペースで英語教室を開設した。同英語教室はフリースクール開校を機に同物件に移転し、現在は約25人の生徒の英語力向上に努めている。

 フリースクール開校のきっかけについて、和田さんは「下田市の移住サポーターとして移住相談を受けていた際にフリースクールの存在について質問されたが、すぐに答えることができなかった」と振り返る。この質問をきっかけに賀茂地域でのフリースクールに関する調査や周囲の人へのヒアリングを重ね、開校を決意したという。

 同スクールのコンセプトは「誰にも否定されないで自律ができる逃げ場」。賀茂地域に在住する全ての小学生~高校生を対象に、英会話レッスンのない時間帯を活用して子どもたちを受け入れている。スクールに来た子どもたちは、自分の決めた教科を学習する「自学」と、自分の「好き」や興味を突き詰める「自活」を1日3コマの中で自由に組み合わせて過ごす。

 「今以上にこの場所やフリースクールという存在を知ってもらうことが当面の目標。子どもたちが悩んだ時に頼ることができる居場所になれたら」と意気込みを見せる和田さん。「賀茂地域にフリースクールが増えたら、子どもたちの選択肢が、より増える。地域全体で協力していくことで、さまざまな特色から自分に合った居場所を子どもたちが選択できたら」と思いを話す。

 開校は火曜・水曜・金曜の9時~12時。利用料金は月1万6,500円~。単発で1日4,000円の受け入れプランも用意する。

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