下田で長年親しまれているところてんの老舗「西林商店」が2月7日、了仙寺敷地内の売店(下田市三丁目)の一角に「西林ところてん茶屋」をオープンした。歴史ある寺院を訪れる参拝客や観光客が、名物のところてんを気軽に味わえる立ち寄りスポットが誕生した。
季節ごとにフルーツが変わる「フルーツあんみつ」(関連画像4枚)
西林商店は、明治期創業のところてん専門店。伊豆天草の中でも最高級とされる「下田・須崎産の天草」だけを使うのがこだわりの一つで、昔ながらの製法を守りながら、代々その味を受け継いできた。歯切れの良さと、口に含んだ瞬間に広がるほのかな磯の香りが特徴で、一年を通じて地元住民や観光客に親しまれている。
店がある了仙寺は、幕末に日米下田条約の交渉が行われた寺院として知られ、下田を代表する観光名所の一つ。最近は敷地内スペースの活用に積極的に取り組んでおり、2024年11月に同店の隣にオープンした「寿しらぼ三◯二(みまつ)」は、副業すし職人が立つ店として人気を集めている。
和モダンを基調とした店内にはカウンター6席を備える。提供するのは、三杯酢や黒蜜、わさびドレッシングなど5種類のタレから選べる定番の「ところてん」(500円)のほか、押し出してすぐ提供する「突き立てところてん」(900円)、地元産の果物を使った彩りも鮮やかな「伊豆のフルーツあんみつ」(1,000円)など。テイクアウトにも対応し、食べ歩きにも利用できる。
新店舗を手がけたのは5代目の西川裕大さん。西川さんは「明治から受け継がれてきたところてんの味を、これからの世代や観光で訪れる人にも、より身近に感じてもらいたい」と意欲を見せる。
営業は金曜~日曜で、営業時間は、金曜・日曜=11時~15時、土曜=13~16時。