グリーンツーリズム体験事業「こんにゃく作り体験会」が12月18日、道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」
(松崎町大澤)で行われた。
同イベントは、松崎町農業振興会が「グリーンツーリズム体験事業」として初めて開催したもの。会長の鈴木茂孝さんは「昔ながらの農家に伝わる知恵を幅広い世代に伝えていきたい。振興会が三聖苑で運営している農産加工所を多くの会員に知ってもらい、利用を促進したい」と開催の思いを話す。
当日は町内から20~70代の11人が参加。農家で民宿を営んでいた経験もある町民を講師に迎え、茹で上がったコンニャクイモの皮むきから、ミキサーですりつぶし炭酸ソーダを混ぜて形を整える工程までを体験した。講師からは「芋をすりおろすのではなく、小さく切ってゆでてからミキサーにかけることで作業を効率化できる」など長年の経験に基づくアドバイスも送られた。
多くがコンニャク作りは初めてだという参加者たちからは「出来たての手作りコンニャクはおいしい」「みんなでわいわい作業する過程も楽しい」などの声が聞かれた。終了後には自宅で再現できるレシピを伝授し、自分たちで作ったコンニャクが土産として配られた。
鈴木さんは「今後は、地元の農家がこの加工所をもっと積極的に利用して所得向上につなげてほしい。新しく農業を始めた人が自立するきっかけの場にもなれば」と期待を込める。
今後の展望について、鈴木さんは「生米から作る麺やパン、みそ作りなど、農家の知恵を学べる講座に加え、スパイスカレー作りといった親しみやすい企画も開きたい。道の駅がにぎやかな場所になるような取り組みをしていければ」と意欲を見せる。