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渋谷から伊豆へ二拠点生活を体験 東急不動産やJR東海らが日帰りツアー

稲取駅前でイベント参加者の集合写真

稲取駅前でイベント参加者の集合写真

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 伊豆地域で2拠点生活(デュアルライフ)を体験するツアーイベント「出張MABLs(マブルス) in 静岡」が12月13日、伊豆市と東伊豆町で行われた。首都圏で生活する若年層が、地域の暮らしや働き方に触れるスポットを巡った。

東伊豆町地域おこし協力隊員の平野芹奈さんによるトークセッション(関連画像10枚)

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 同イベントは静岡県・東急不動産・JR東海の3者が主催したもの。東急不動産が運営するコミュニティーアプリ「SHIBUYA MABLs」のユーザーを対象に、2拠点生活の魅力を体感してもらう企画として実施し、20~30代を中心に約15人が参加した。

 一行はまず「ファーマーズヒル」(伊豆市湯ケ島)を訪れ、石窯を使ったピザ作りを体験。その後、東伊豆町に移動し、コワーキングスペース「EASTDOCK(イーストドック)」(東伊豆町稲取)で、地域おこし協力隊・平野芹奈さんによるトークセッションに参加した。平野さんは「最初はいつか東京に戻ると思っていたが、今はここが生活の中心」と実体験に基づく心境の変化を語り、参加者からは地域コミュニティーへの溶け込み方などについて具体的な質問が相次いだ。

 午後は「稲取の暮らしを旅する」をコンセプトに活動するまちづくり法人「so-an(そうあん)」のガイドでまち歩きを実施。泊まれる路地裏カフェ「湊庵赤橙(そうあんせきとう)」や、空き物件を再生したシェアキッチン「ダイロクキッチン」など、移住者と住民が一体となって活気を生み出しているリノベーションスポットを巡った。

 企画を担当した静岡県企画部の片山良太さんは「渋谷の若い層に直接アプローチでき、参加者からも前向きな反応があり手応えを感じている。伊豆は2拠点生活の場として高いポテンシャルがある。今後も連携を深めたい」と意欲を見せる。

 移動コストの課題解決に向け、JR東海からは「EXポイント」も支援。イベント参加時の新幹線利用実績の2割をポイント還元したほか、2026年3月末までに同町で2拠点生活を始めた場合は、3カ月間の利用実績の2割(上限1万円)を還元する支援も用意する。

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