タイの伝統的な健康法「ルーシーダットン」の講習会と「第2回ICOI(イコイ)フォーラム」が12月8日・9日、熱川プリンスホテル(東伊豆町奈良本)で開かれた。
主催は静岡県が推進する「ICOIプロジェクト」。同プロジェクトは、伊豆半島の温泉を核に、自然・食などの地域資源と科学的知見を組み合わせ、官民一体で新たなヘルスケアサービスを創出することを目指している。今回は、健康分野を切り口とした地域の新たな価値創出の一環として企画された。
ルーシーダットンは、呼吸法とストレッチを組み合わせたタイ伝統の健康法。柔軟性向上や心身の調整に効果があるとされている。講習会では本場タイから講師陣を招き、基本の型やポイントを直接指導。参加者は実技を通じて理解を深め、全日程を修了した参加者には修了証を授与した。
9日午後には「第2回ICOIフォーラム」も同時開催。ルーシーダットンの体験に加え、参加者同士の意見交換も行われ、ウェルネス観光分野での活用可能性について活発な情報共有が図られた。
参加した50代男性は「本場タイの権威ある講師から直々学べたことは非常に貴重な体験だった。修了証を頂けたことも励みになる」と振り返った。「エステ関係者らとの交流も生まれ、この縁をきっかけに連携した取り組みができる可能性が広がった」とも。
同プロジェクトでは今後も、伊豆の温泉と多様なウェルネスコンテンツを組み合わせたサービスの開発・普及を進めていくという。