地域食材を生かした料理を囲む交流の場「みんなの食堂」が12月21日、松崎町の歴史的建造物「駿河屋」(松崎町松崎)で開かれる。松崎町商工会の「古民家スクエア実行委員会」が主催する。
会場となる駿河屋は、松崎町特有の「なまこ壁」が特徴的な築100年以上の2階建て古民家。地域活性化の拠点として改修が進められ、7月にお披露目イベントとしてカレーイベントを開催。「古民家をもっと多くの人に使ってもらい、地域のつながりを育てたい」という思いから、音楽ライブなどのイベントも積極的に開いている。
今回のイベントは、同建物オーナーの内田昭彦さんが「全ての子ども、大人、高齢者が世代を超えて集い、食べる体験を共有することで、地域コミュニティーの活性化と安心できる居場所づくりをしたい」と発案。この思いに共感した松崎町教育委員会も後援する。
料理は、国民宿舎「伊豆まつざき荘」(松崎町江奈)の料理人・藤田幸一さんが腕を振るい、「特製ブタ丼」「オリジナル・クリーム親子丼」の2種類を用意する。食材には、「松崎ポートクラブ」が休耕田を復活させて育てた新米や、「婆裟羅(ばさら)農産」が提供するサツマイモなど、地元の恵みを活用する。高校生以下の参加者には、商工会から「ワークショップマナ」(宮内)のクッキーも進呈する。
内田さんは「子どもも、お年寄りも、普段一人で食事をしてる人も、みんなで集まって楽しくおいしいものを食べましょう」と呼びかける。
開催時間は11時~15時(食材がなくなり次第終了)。料金は、高校生以下=無料、大人=500円。予約不要。近隣の「中瀬邸」駐車場が利用可。
同日16時~19時には、12月20日に開くワークショップで作られたキャンドルなどをともす「キャンドル・ライトアップ」も行い、キャンドルの明かりに照らされた幻想的な古民家の空間を楽しめるようにする。