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下田「寿しらぼ三〇二」が1周年イベント 副業すし職人が本業で盛り上げ

「寿しらぼ三〇二」1周年パーティー、参加者集合写真

「寿しらぼ三〇二」1周年パーティー、参加者集合写真

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 副業すし職人が腕を振るう立ち食いずし店「寿しらぼ三〇二(みまつ)」(下田市三丁目)が11月30日、1周年を記念したイベントを開いた。

「寿しらぼ三〇二」1周年パーティーでのすし握り体験の様子(関連画像7枚)

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 了仙寺敷地内の売店スペースを活用し、昨年11月8日にオープンした同店。下田の老舗すし店「美松」4代目の植松隆二さんが、「職人減少が進むすし業界で新たな人材を育成したい」とクラウドファンディングで資金を募り立ち上げた。店名の「らぼ」は英語で研究所を意味する「laboratory」にちなんだもので、「新しいすし文化を研究し、挑戦する場」という意味を込める。

 現在、会社員、自営業者、フリーランスなど多様な本業を持つ約15人の副業すし職人が在籍。植松さんが仕入れや仕込みなどの裏方を支え、研修を受けた職人たちが交代で板場に立っている。

 風まち下田(武ガ浜)での記念イベントには約50人が来場した。店を支える職人の一人でミュージシャンの植松陽介さんによるライブ演奏や、子どもから大人まで参加できるすし握り体験、賞品が当たる抽選会などを行った。

 司会を務めたのは、副業すし職人の一人で、モデルとしても活躍する齋藤ちひろさん。東京でモデル業を行う傍ら、下田への移住とすし握り体験をきっかけに職人活動を始めた。齋藤さんは「1年でこれだけ多くの仲間とお客さまに恵まれてうれしい。これからも下田にすし文化を広げていきたい」と、自身の体験と思いを語った。

 植松隆二さんは「この1年で、副業からでも職人として挑戦したいという人が増えた。仲間同士のつながりも広がり、店としての成長を実感している」と振り返る。さらに「地域のイベントや観光事業者とも連携し、下田を訪れる人に『体験できるすし文化』として楽しんでもらえる場に育てていきたい」と意欲を見せる。

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