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子どもの「夢中」に100万円支援 下田で「カイブツ大集会」再び

「カイブツ大集会」発表者集合写真

「カイブツ大集会」発表者集合写真

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 何かに夢中になっている子どもたちに総額100万円の金銭的な支援や機会・人脈の提供を行うイベント「カイブツ大集会」が10月18日、下田の大型倉庫「WITH A TREE」(下田市西本郷)で開かれた。

自作のアート作品を披露する菊池諒雅さん(関連画像8枚)

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 下田を拠点に企業の新規事業支援などを行う「Squad」(西本郷)が主催し、昨年に続き2回目の開催となった同イベント。同社は「自分のやりたいことを続けていくうちに、他の人を喜ばせることにつながる」という考えの下、利益の一部を子どもの「夢中」に投資する同イベントを行っている。

 全国の小中高生を対象に公募を行い、一次審査を通過した4人が観客たちの前で自身の「夢中」について発表した。審査員がそれぞれの活動に対して支援内容を考え、金銭的援助や機会の提供を決めた。

 東京都から参加し、将棋大会での優勝経験を持つ加藤遥真さんは、「竜王戦の対局場として知られる山形県天童市の旅館の『龍王の間』に泊まりたい」と発表。「ここに泊まったら、もっと将棋が強くなれそう」と話した。

 横沢空さん・海美さんは、千葉県からきょうだいで参加。空さんは自作のロボットやベイブレードを紹介し、「部品を作るための3Dプリンターが欲しい」と発表。海美さんはチアダンスを披露し、「憧れの先生に個人レッスンを受けたい」と話した。

 神奈川県から参加した菊池諒雅さんは、独学で学んだプログラミングで制作したアート作品やゲームを紹介し、「もっと多くのゲームを作るために手伝ってほしい」と訴えた。

 審査の結果、加藤さんには「龍王の間」の宿泊費が、空さんには3Dプリンターが、海美さんにはレッスン費用が、それぞれ贈られた。菊池さんに対しては、Squadがゲーム制作の仕事を依頼することを決めた。

 参加した子どもたちからは「緊張したけど発表できてうれしい」「夢がかなえられる」などの声が聞かれた。Squadの宮崎ゆたかさんは「来年も第3回を開催する。全国の子どもたちに参加してほしい」と呼びかける。

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