新鮮な刺し身などを中心に幅広いメニューを提供する居酒屋「DK SURF（ダイニングキッチン・サーフ）」（下田市東本郷）がオープンして、10月15日で3カ月がたった。店主の市川隆也さんは「地元の方に支えられ、少しずつ常連も増えてきた」と話す。

旬の魚介を使った刺身盛り合わせ（関連画像9枚）

　市川さんは静岡県島田市出身。高校卒業後から飲食業に携わり、焼津市の居酒屋や和食店などで経験を積み、料理歴は20年以上に及ぶ。下田での開店を決めたのは、趣味のサーフィンがきっかけ。「海が好きで、いつか海の近くで店を開きたいと思っていた」と市川さん。営業前や休日にはサーフィンを楽しむ生活を送っているという。

　店舗の場所探しには約1年をかけ、もともとラーメン店だった居抜き物件を見つけた。一枚板のカウンターや黒で統一された壁はそのまま生かしつつ、厨房設備を解体して自ら配置を変え、使いやすい形に整えた。店内には市川さんが好きなアーティストのペイントTシャツやスニーカー作品を飾るなど、個性を出しながら木の質感とカジュアルさが調和する空間に仕上げた。

　料理は「刺し身盛り合わせ」（1.5人前、1,500円～）をはじめ、魚介を使った創作メニューが中心。他にもイタリアンや中華料理の要素も取り入れた幅広いラインアップをそろえる。市川さんは「素材の状態を見ながら仕入れを工夫している。季節感を大切にしている」と話す。食材はできるだけ旬のものを使い、仕入れに応じて1カ月ほどのペースでメニューを更新する。魚介類の仕入れは下田市内の水産業者や知り合いの漁師のほか、縁のある島田市や焼津市からも行う。カウンター席の前にはショーケースを設け、その日お薦めの食材をディスプレーしている。

　地元の40～60代が客層の中心だという同店。市川さんは「落ち着いた雰囲気の中で、常連客がゆっくりと食事と会話を楽しむ姿が多い」と話す。

　営業時間は、ランチ＝11時～14時、ディナー＝17時～22時。月曜と火曜のランチタイム定休。