埼玉県秩父市・みやのかわ商店街で行われたイベント「みやのかわナイトバザール」に10月15日、下田市商店会連盟と豆州白浜太鼓が参加し、産業と文化の交流を行った。
同イベントは1987(昭和62)年の開始から年4~5回のペースで開かれ、今回で300回目の節目を迎えた。下田市商店会連盟がブースを出すのは2回目。
下田市商店会連盟とみやのかわ商店街は、以前に下田市で行われた講演会に秩父市商店連盟連合会の島田憲一会長を招いたことがきっかけで交流が始まった。
2018(平成30)年には産業交流として、秩父で造られたお酒を下田の海に沈めて熟成させる「海と山の恋物語 ~秩父・下田連携プロジェクト~」がスタート。美しい海がある下田、日本酒・焼酎・ウイスキー・ワイン・ビールの酒造がそろう酒所である秩父、それぞれの財産を掛け合わせた商品で互いの地域をアピールしようと立ち上げられた。さらに秩父屋台囃子(ばやし)を下田の黒船祭に招くなど、文化交流も行われていた。
普段は夜に開催されるナイトバザールだが、今回は300回記念として午前11時にスタート。下田市商店会連盟のほかにも陸前高田や佐原の団体などがブースを出した商店街特産市や地酒の飲み歩き、サンバパレードのほか、埼玉県知事を招き鏡開きも行われた。「太鼓フェスタ」と題してのステージには秩父屋台囃子と共に豆州白浜太鼓が出演。大きな太鼓の響きで記念ムードを盛り上げた。
下田市商店会連盟の橋本智洋副会長は「大変な盛り上がりで、下田でもこういったイベントをやりたいと強く思った」と話す。「引き続き秩父と下田の関係を深め、共に発展していきたい」とも。