
バイク愛好家が集まるイベント「Save Japan Touring 2025」が10月4日、石廊崎オーシャンパーク(静岡県南伊豆町石廊崎)で開かれた。4回目となる今回は全国から約350人のライダーが集まり、時折雨が降るあいにくの天気だったが、会場は熱気に包まれた。
バイク文化と地域観光の融合を目指すイベントとして2022年に始まった同イベント。日本全国からライダーたちが南伊豆まで走って集まり、地元の人たちやライダー同士の交流とともに、地元グルメや抽選会などのイベントを楽しむ。
実行委員長の本田武士さんは「朝から時々雨が降る空模様だったが、遠方から多くのライダーが集まってくれた。南伊豆町観光協会をはじめ、多くの方々の支えで4年目を迎えられたことに感謝している」と話す。「イベントの知名度も少しずつ上がり、リピーターが増えてきたのを感じる。天気に恵まれれば、さらに多くのライダーでにぎわうと思うので、来年は晴天の下で開催できることを願っている」とも。
会場では、南伊豆町観光協会による伊勢エビのみそ汁を振る舞ったほか、地元グルメを販売するキッチンカーが並び、来場者の人気を集めた。協賛企業の景品が当たる抽選会や、高齢者賞、遠方賞などの表彰も行った。
遠方賞と高齢者賞をダブル受賞した中嶋健一さん(66)は、新潟県村上市から約500キロの道のりを走って訪れた。今回が初参加の中嶋さんは「以前からイベントの存在は知っていた。伊豆半島を訪れるのは約30年ぶり。昨日は東側を走り、下田の温泉に泊まった。今日は松崎町に宿泊し、明日は西側をツーリングして帰る予定。来年もまた来たい」と話していた。
伊勢エビのみそ汁を提供した南伊豆町観光協会の桑原弘行事務局長は「雨の影響で来場者は見込みより少なかったが、その分、お代わりを出す余裕もあった。温かいみそ汁を多くの方々に喜んでもらえたのでは」と話す。