
伊豆半島全域を走る東海バスを運営する「東海自動車」が10月4日、西伊豆・松崎の風景をラッピングした高速バスの運行を三島~東京で始めた。それに合わせて1日、西伊豆町役場(西伊豆町仁科)と伊豆の長八美術館(松崎町松崎)でラッピングバスの完成披露展示会を開いれた。
同ラッピングバスは、秋から冬にかけた西伊豆エリアへの誘客を目的に今月から2026年3月にかけて展開する「海越しの富士山を見に行こうキャンペーン」に合わせて運行するもの。バスには、松崎町の雲見海岸から見た富士山の風景や西伊豆町の黄金崎から見た馬のような形に見える「馬ロック」などの風景をラッピングで施す。
同キャンペーンでは、伊豆半島を運行する東海バス全路線が3日間乗り放題になる「東海バスフリーきっぷ『全線3日券』」をデジタルチケットに限り500枚限定で半額にするほか、観光施設や飲食店など約50施設で受けることのできる割引特典を用意する。その他、築75年の旧バス案内所建物と引退した中型路線バスを一体的にリノベーションした宿泊施設「ばすてい」(西伊豆町宇久須)での宿泊を1万円引きする。
ラッピングバスは1台で、三島~バスタ新宿を運行する「三島エクスプレス」か、三島~羽田空港・国際展示場駅を運行する「三島羽田シャトル」のどちらかの路線で1日1往復運行する。車体側面と後面には、西伊豆エリアから富士山をきれいに見ることができるスポットを選定し、外国人観光客をメインターゲットに西伊豆エリアへの誘客を狙う。
東海自動車の秋永研志さんは「河口湖方面や新倉山浅間公園の五重塔などは、富士山がきれいに見えるスポットとして既にたくさんの外国人観光客が訪れている。西伊豆からも海越しに富士山がきれいに見えることを訴求していきたい」と話す。
デジタルチケット「東海バスフリーきっぷ『全線3日券』」の半額販売期間は10月1日~2026年3月29日。500枚に達した時点で販売を終了する。宿泊施設「ばすてい」の割引キャンペーンは、12月1日~2026年3月31日の宿泊日を対象に実施する。