
伊豆半島全域で路線バスを運行する東海バス(伊東市)が10月1日、天城峠線のダイヤを改正し、修善寺駅~下田駅を乗り換えなしで直結する新系統の運行を始める。
天城峠線は修善寺駅から天城峠を経由して河津駅を結ぶ路線で、現在は片道20便10往復を運行している。ダイヤ改正後は、従来の修善寺駅~河津駅系統を14便7往復とする一方、新たに修善寺駅~下田駅系統を6便3往復設定する。
新系統は修善寺駅から河津下田道路を経由して下田駅まで運行し、修善寺駅~下田駅間を約1時間40分で結ぶ。現在は修善寺駅から下田駅まで向かう場合、河津駅でバスから伊豆急行線への乗り換えが必要だが、直通運行により特に観光客の利便性向上が期待される。
平日の下田駅発着便6便のうち、順天堂病院行き1便、順天堂病院始発2便を設定し、順天堂病院発下田駅行きを現行より1便増やす。これにより伊豆南東部住民の通院手段も充実する。
今回のダイヤ改正について、同社で広報を担当する日下部武さんは「今回の修善寺から下田までの直通運転には、2023年3月の伊豆縦貫自動車道・河津下田道路の一部が開通したことも影響を与えた。伊豆を訪れるお客さまへの新たなルートを提供し、観光需要の掘り起こしを図るとともに、地域住民の利便性向上にもつながれば」と期待を込める。
詳細な時刻表は同社ホームページのお知らせなどで確認できる。