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伊豆産のダイダイを捨てずに活用 「半島の味保存会」が初のワークショップ

「だいだいポン酢ワークショップ」の様子

「だいだいポン酢ワークショップ」の様子

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 利用価値があるのに捨てられてしまう伊豆産の農作物を救うことを目的とした「半島の味保存会」が立ち上がり、第1回ワークショップ「だいだいポン酢ワークショップ~潮風と太陽たっぷり浴びた稲取の橙で~」が2月19日、開催された。

会を主催した「Tabel TOMATO」店主の山田真由美さん

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 会の発起人はダイニングバー「Tabel TOMATO」(下田市一丁目)店主の山田真由美さん。山田さんは食分野を中心とする編集者・ライターとして活躍する傍ら、店を月に10日前後営業している。今回のワークショップは同店を会場とした。

 会の立ち上げは、山田さんが佐藤農園(東伊豆町稲取)でダイダイが大量に廃棄されてしまうことを耳にしたことがきっかけになった。「ダイダイの需要のピークは正月で、そこを逃したものがたくさん捨てられてしまうと知った」と山田さん。「以前から食品ロス問題に心を痛めていたので、この機に自分のできることをやりたいと思った」と胸の内を明かす。

 この日のワークショップには親子連れ1組を含めた6人が参加。最初に全員で約30個のダイダイを手で搾り、合計1.5リットルの果汁を取った。果汁の半分はしょうゆと煮切りみりんを混ぜてダイダイ酢に、もう半分は一番だしとしょうゆと共に一煮立ちさせてポン酢に加工した。

 ダイダイ酢は山田さんが用意した標準レシピを軸にしながら、各自が味見しながら分量を調整。「果汁をたくさん入れた方がおいしい」「思っていたより果汁に甘みがある」などの話をしながら、それぞれの好みの味を探っていった。

 でき上がったダイダイ酢とポン酢は、各自が持参した容器で持ち帰った。「冷蔵庫で少し寝かせると味がまろやかになる」という。

 今後の活動について、山田さんは「5月ごろにまた、ワークショップをやりたい。まだまだやり方は模索中だが、生産者も消費者もうれしい好循環をつくっていきたい」と抱負を語る。

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