海沿いの高台からのオーシャンビューが売りの一棟貸し宿泊施設「Elysian View Izu（エリシアンビュー伊豆）」（南伊豆町子浦）が8月10日で1周年を迎えた。

夕日を背景にすし握り体験集合写真（関連画像10枚）

　子浦地区の集落から離れた高台に位置する同宿は、50年以上前に建てられた英国人オーナーの別荘をリノベーションし、一棟貸し宿として開業したもの。改修は地元の大工が手がけ、「古材や自然素材を随所に取り入れた温かみのある空間に仕上げた」という。木の温もりが感じられる室内には、周囲の景観との調和を意識したインテリアを配置。寝室やリビングの大きな窓の先には、雄大な海の眺望が広がる。

　オーナーの堀江大地さんは東京と南伊豆で2拠点生活を送る。不動産リノベーションの仕事に20年以上携わってきた経験を持ち、コロナ禍の期間に、下田に住む友人の紹介で南伊豆・下賀茂地区の温泉付き別荘を購入したことがきっかけとなり、非対面で運営できる貸別荘事業に着目。同物件の景観に魅了され、宿の開業を決意した。「これまでの経験を生かし、こだわりを詰め込んだ。唯一無二の景色を、ゆっくりとくつろぎながら楽しんでほしい」と話す。

　7月には、副業すし職人が腕を振るう「寿しらぼ三〇二（みまつ）」（下田市三丁目）と連携し、宿泊客向けにすし握り体験のオプション提供を始めた。堀江さんが別荘に友人を招いた際、同店の出張すしサービスを利用したことがきっかけで連携を申し入れたという。店主の植松隆二さんは「副業すし職人が活躍する場が増えるのはありがたい」と快諾した。

　宿泊料金は1泊1組7万8,000円～。すし握り体験オプションは1人1万円～。