西伊豆町のガラス作家らで構成する「西伊豆硝子(がらす)舎」が3月4日、黄金崎クリスタルパーク(西伊豆町宇久須)でガラス製品に関する修理や相談を受け付ける「第3回ガラスの町のお医者さん」を開催する。
西伊豆町は、かつてガラス原料のケイ石産出が盛んだった町で、自然豊かなこの土地に引かれ移住してきたガラス作家と地元住民が共に力を合わせて独自のガラス文化を創り上げてきた。2022年が国連の定める「国際ガラス年」であったことにちなみ、同年2月に初めて企画した。開催は今回で3回目。
来場者は破損したガラス製品を持ち込み、破損原因などを確認する「問診」を、白衣を着たガラス作家が行う。その後、希望者は有償で修理してもらう。簡単な研磨や接着などで、対応できるものはその場で修理するが、損傷の具合によっては持ち帰っての対応になる。過去の開催では、パーツ修理が必要になった町特産の「かも風鈴」や欠けてしまったグラス、思い出の詰まった大切なガラス製品などが持ち込まれたという。来場者は町民を中心に下田市など近隣市町からも多く訪れた。
ガラス作家の五木田淳子さんは「過去2回の来場者の中には、この程度の破損具合で持参しても大丈夫だろうかと遠慮する人も多くいた。ガラス製品の破損具合やガラス製品の大小を問わず、気軽に相談してほしい」と話す。「今回は伊豆半島の各所で河津桜が見頃を迎えている時期での開催。観光のついでに、より多くの人に立ち寄ってもらえれば」とも。
開催時間は10時~14時。相談無料。修理内容に応じて有償(500円~)で修理を受け付ける。